ワークサイズ1.5倍、大型金型に対応 牧野フライス製作所はこのほど、立形マシニングセンタ(MC)「V900」を発売した。従来機種に比べワークサイズを1・5倍するなど、大型化している自動車部品向けの金型に対応する。同機種は…
小径工具で精密加工
山田金属彫刻
細いリブのコアや3次元の電極
細いリブが連なるコアや滑らかな3次元曲面のある電極。山田金属彫刻(京都市山科区、075・591・2804)は、こうした形状が複雑で精密な金型の入れ子や放電用電極を手掛ける。培った切削と放電の技術や長年のノウハウで、金型メーカーが求める品質やコストに応えている。
同社は小さなワークの微細な加工に特化している。受注するのは殆どが手の平に乗る大きさで、切削や放電で細い溝や曲面を加工する。特に得意なのが小径工具による切削で、10㎜角の入れ子の加工でφ0・06㎜のエンドミルを使って細かなリブを加工したこともあるという。
微細切削の源流は、創業事業の彫刻。今でも入れ子などに文字や数字の彫刻をしており、山田竜治社長は金属にタテヨコ3㎜、深さ0・05㎜の文字を刻んだ般若心境の見本を見せてくれた。「この彫刻で加工技術を磨き、入れ子や電極へと広がっていった」。
そして同社が独特なのは、金型メーカーの品質、価格の要望に応じて切削と放電を使い分けること。それほど複雑な形でなくてもシャープなエッジを求めるのなら放電。深いリブと曲面が組み合わさり加工精度のためには放電が最適でも安い価格と短い納期を望むなら切削で加工する。
電極の加工を省ける切削は加工時間が短く、電極の電極をそのまま転写する放電は品質はいいが時間が長い―。例えば金型メーカーにはそんな先入観を持つ人もいるが、「それはあくまで特性。お客様のニーズをしっかり把握して、切削と放電それぞれの長所を生かして要望に応えている」。
最近は、このところ金型に使われることが多くなった超硬合金の直彫り切削にも取り組んでいる。山田社長は「もっと加工技術の幅を広げて、お客様の望みに応えていきたい」。
▽京都市山科区東野八反畑21‐5
▽代表取締役・山田竜治氏
▽創業・1970年
▽社員数・11人
▽事業内容・機械彫刻、金型彫刻、刻印、NC三次元加工、放電加工など。
金型新聞 平成27年(2015年)2月10日号
関連記事
6軸ロボ4台と射出成形システム導入 ゼロ・ディフェクト(ZD)の挑戦 ゼロ・ディフェクト(ZD)と言う成形加工において最高で最大の品質目標に挑戦する成形メーカーに遭遇した。10年前に訪問したことのある会社は、すっかり成…
プラスチック金型メーカーのムトウ(東京都江戸川区、03・3656・8651) は、 中国での金型の進捗確認やトライの立ち合いなど代行する、 「金型立ち上げ支援サービス」を開始した。コロナ禍で中国出張や現場への訪問が難しい…
金型工業会 小出悟会長「デジタル化へ踏み出す」 新型コロナによって、世の中が一変している。ここで考え方をまとめ、当工業会としては何かしらの指針を出していきたい。今年は「デジタル庁」創設などデジタル化の動きが活発化する年…
自動車の電動化が金型に及ぼす影響は大きい。エンジンなどの減少が懸念される一方、軽量化ニーズでアルミの採用が期待されるなどダイカスト金型は変化を迫られている。では電動化でダイカストはどう変わっていくのか。昨秋のダイカスト展…


