付加価値生み差別化 金型メーカーのなかで、測定を重視する動きが広がっている。かつては「生産に貢献しないもの」とされてきた測定だが、測定技術の進歩によって品質の安定化や、生産性の向上など活用の領域が広がりつつあるからだ。…
武林製作所、角谷工場長が「なにわの名工」
歯ブラシのプラスチック金型メーカー、武林製作所(大阪府八尾市、072・998・1207)に、金型の耐久性や成形の品質を高める、仕上げの技能を持つ人がいる。工場長の角谷秀利さん。その高度な技能と後継者育成の取り組みが認められ、大阪府が卓越したものづくり技能者に贈る2015年「なにわの名工」に選ばれた。
角谷さんは、金型づくりの最終工程で微調整をする金型仕上げの第一人者。僅かな段差を修正して成形品のバリを無くし、熱膨張を計算に入れて摺動面に微かな隙間を作り成形のトラブルを減らす。取引先の成形機や生産手法も考慮して調整するため、成形での故障は極めて少ない。さらには、長年使い疲労した金型も元どおりに治す。
金型業界に入って今年で31年。金型づくりに長年携わってきた経験が仕上げの技術に生きている。その技術を次代に引き継ごうと、ここ数年は後継者、山中慎也さん(14年なにわの名工若葉賞)への指導にも取り組む。「仕上げで大切なのは金型を完成させるバランス力。それを日々、教えています」と角谷さん。
昨年は同じ技能で「八尾ものづくり達人」(八尾商工会議所)を受賞したが、「なにわの名工」は初めて。角谷さんは「賞を頂けたのは社員みんなのおかげ。さらに品質の高い金型づくりに励みたい」。武林美孝社長は「当社で働く技術者の技能が世に認められ心から嬉しい。これからも切磋琢磨し技術力向上に挑みたい」。
金型新聞 平成28年(2016年)1月10日号
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