前年同月比3.5%増の281億7,700万円 プレス型は4.2%減、プラ型は15.5%増 日本金型工業会(会長牧野俊清氏)は、経済産業省機械統計(従業員20人以上)による平成25年11月の金型生産実績をまとめた。それによ…
武林製作所、角谷工場長が「なにわの名工」
歯ブラシのプラスチック金型メーカー、武林製作所(大阪府八尾市、072・998・1207)に、金型の耐久性や成形の品質を高める、仕上げの技能を持つ人がいる。工場長の角谷秀利さん。その高度な技能と後継者育成の取り組みが認められ、大阪府が卓越したものづくり技能者に贈る2015年「なにわの名工」に選ばれた。
角谷さんは、金型づくりの最終工程で微調整をする金型仕上げの第一人者。僅かな段差を修正して成形品のバリを無くし、熱膨張を計算に入れて摺動面に微かな隙間を作り成形のトラブルを減らす。取引先の成形機や生産手法も考慮して調整するため、成形での故障は極めて少ない。さらには、長年使い疲労した金型も元どおりに治す。
金型業界に入って今年で31年。金型づくりに長年携わってきた経験が仕上げの技術に生きている。その技術を次代に引き継ごうと、ここ数年は後継者、山中慎也さん(14年なにわの名工若葉賞)への指導にも取り組む。「仕上げで大切なのは金型を完成させるバランス力。それを日々、教えています」と角谷さん。
昨年は同じ技能で「八尾ものづくり達人」(八尾商工会議所)を受賞したが、「なにわの名工」は初めて。角谷さんは「賞を頂けたのは社員みんなのおかげ。さらに品質の高い金型づくりに励みたい」。武林美孝社長は「当社で働く技術者の技能が世に認められ心から嬉しい。これからも切磋琢磨し技術力向上に挑みたい」。
金型新聞 平成28年(2016年)1月10日号
関連記事
アイカタマッチング(愛知県名古屋市、052・310・1419)は今年1月、金型に特化した受発注サイト「相型MATCHING(アイカタマッチング)」のサービスを開始した。金型メーカーの受注の平準化をサポートし、繁忙期と閑散…
「どうも、石井精工のユーチューブチャンネルです」。2021年から動画投稿サイト「ユーチューブ」に自社の紹介動画や、使用した工具のレビュー動画などを投稿する。約2年で動画本数は100本を超え、登録者数は1000人を突破した…
神奈川4社で共同受注 金型や部品の表面課題に対して最適な表面技術の提供を目指す任意団体「表面設計コンソーシアム」は11月15日、神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC)海老名本部(神奈川県海老名市)で設立講演会を開い…
プレス型は19.5%増、プラ型は7.7%減 2022年2月の金型生産は、前年同月比4.8%増の268億2,000万円となった。前月比では0.4%の微減。数量は前年同月比1.9%減だが、前月比では15.3%増と大きく増え4…




