金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

APRIL

08

新聞購読のお申込み

武林製作所、角谷工場長が「なにわの名工」

卓越した仕上げの技能

★DSC09717_R ★DSC09733_R
▲「なにわの名工」に選ばれた角谷工場長

 歯ブラシのプラスチック金型メーカー、武林製作所(大阪府八尾市、072・998・1207)に、金型の耐久性や成形の品質を高める、仕上げの技能を持つ人がいる。工場長の角谷秀利さん。その高度な技能と後継者育成の取り組みが認められ、大阪府が卓越したものづくり技能者に贈る2015年「なにわの名工」に選ばれた。

 角谷さんは、金型づくりの最終工程で微調整をする金型仕上げの第一人者。僅かな段差を修正して成形品のバリを無くし、熱膨張を計算に入れて摺動面に微かな隙間を作り成形のトラブルを減らす。取引先の成形機や生産手法も考慮して調整するため、成形での故障は極めて少ない。さらには、長年使い疲労した金型も元どおりに治す。

 金型業界に入って今年で31年。金型づくりに長年携わってきた経験が仕上げの技術に生きている。その技術を次代に引き継ごうと、ここ数年は後継者、山中慎也さん(14年なにわの名工若葉賞)への指導にも取り組む。「仕上げで大切なのは金型を完成させるバランス力。それを日々、教えています」と角谷さん。

 昨年は同じ技能で「八尾ものづくり達人」(八尾商工会議所)を受賞したが、「なにわの名工」は初めて。角谷さんは「賞を頂けたのは社員みんなのおかげ。さらに品質の高い金型づくりに励みたい」。武林美孝社長は「当社で働く技術者の技能が世に認められ心から嬉しい。これからも切磋琢磨し技術力向上に挑みたい」。

金型新聞 平成28年(2016年)1月10日号

関連記事

【金型テクノラボ】安田工業 Labonosによる試作樹脂型の自動造形

自動車や電子部品などの開発サイクルが短くなる中、製品開発における課題の一つとなっているのが試作品や試作用金型の製作だ。加工プログラムやジグを作る高度なノウハウが必要で、それにかかる時間も手間も負担が大きい。しかし切削加工…

黒田製作所 工場新設、大型成形機導入 【特集:進む設備の大型化】

大型金型の需要に対応 プラスチック金型を手掛ける黒田製作所(岐阜県羽島郡岐南町、058・247・7423)は自動車向けの大型プラスチック金型に対応するため、本社そばに新工場を立ち上げ、UBEマシナリーの大型射出成形機「3…

1月の金型生産実績

1月の金型生産実績

前年同月比8.9%増の288億7,800万円 プレス型は1・3%減、プラ型は15・9%増 日本金型工業会(会長牧野俊清氏)は、経済産業省機械統計(従業員20人以上)による平成27年1月の金型生産実績をまとめた。それによる…

フォーバンド 類似図面をAIで検索【特集:尖った技術を使いこなせ】

勘や経験など属人化を解消 モータコア用スロットパンチや研削加工などを手掛けるフォーバンド(福岡県直方市)は見積作成や図面管理業務の効率化を図るため、テクノアが展開する『AI類似図面検索』を導入。簡単に類似図面の検索や図面…

キヤノンモールド 技能育伝推進課長 植武 春彦さん(56) 〜ひと〜

育成のプロ、名匠塾の塾長  社内の技術者に研削や切削など加工の基礎を教える「名匠塾」の塾長。塾生は10年間で全社員の3分の1に当たる168人。同社のものづくりを支える育成のプロだ。  入社時は「おシャカ製造機」と言われる…

トピックス

関連サイト