小〜中物の加工に対応 三菱電機はこのほど、油加工液仕様のワイヤ放電加工機「MX900」を発売した。XY軸の移動量が300×300㎜で、モータコア向け金型などの中物から電子部品などの小物まで幅広い加工領域を1台で対応する…
沖電線が高速の放電ワイヤ

沖電線(川崎市中原区、044・766・3171)はこのほど、ワイヤ放電加工機で使う熱拡散電極線「OS-UZワイヤ」を国内向けに発売した。製造工程の簡略化で低価格を実現。高速加工ができ、生産性の向上が図れる。販売体制を強化し、2015年度までに200㌧の販売を目指す。
熱拡散電極線は銅に亜鉛メッキを施したもので、汎用的に使われる黄銅電極線に比べ加工速度が速い。従来は製造コストが高かったが、同社が開発した技術により製造工程を短縮し、低価格を可能にした。同製品に置き換えるだけで加工時間が25時間から20時間に短縮した事例もある。
また、独自の伸線加工技術により、平滑な表面形状と高い真直性を実現したほか、加工時の金属粉の発生を抑えることも可能。これらにより、ブラスワイヤと同等の自動結線ができるようになった。
同社は、適切な加工条件を設定するなどのサポートも行い、販売体制を強化。「まずは使ってもらい、加工時間の短縮など、費用対効果を実感してもらい、導入につなげたい」としている。
金型新聞 平成26年(2014年)12月10日号
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