金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JANUARY

17

新聞購読のお申込み

首藤公徳さん 金型組立で現代の名工に選ばれた【ひと】

三井ハイテック モータ金型技術部 モータ金型組立グループ 特任技師 首藤公徳さん(62)

電気自動車や家電に不可欠なモーター。そのコアは鉄の板を打ち抜き、作られる。精密で複雑な形状のコアはパンチやダイが絶妙なクリアランスでなければ打ち抜けない。金型の完成度がモーターコアの品質や生産性を左右する。

その絶妙のクリアランスを知り尽くす。パンチとダイが擦れる音や臭いから不具合を見つけ出す。指で1μmの誤差を修正する。1000点を超す部品を正確に組み付け、品質の高い金型に仕上げる。その高度な金型組立の技能で令和4年の『現代の名工』に選ばれた。

入社から一貫してモーターコア金型の組立を担当。日本や中国、東南アジア、欧州など世界10カ国以上で取引先の金型立ち上げに携わった。自ら組み立て調整した金型が自動車や家電のキーパーツを生み出し、世界の人に喜ばれる。「そんな金型に魅了された」。

2年前に定年を迎え、次世代に指導する。金型組立で最も大切なのは意識力と準備力。より早く、より性能の良い金型に仕上げるには。常に意識し次に備える。「それを日々重ねる。そうすることで組立に必要な知識やスキルが身につき、五感も磨かれる」。

趣味は磯釣り。休日に長崎まで出掛ける。釣りで大切なのも意識と準備の力。風向き、潮の満ち引き、水温。「事前に調べて戦略を練る。それが釣果につながる」。

金型新聞 2023年2月10日

関連記事

城南村田 フェイスシールドを製作

コロナをチャンスに  「金型メーカーとして、コロナ禍で何かできることはないかと思ったのです」。そう話すのは、金型技術を活かし、フェイスシールドを作成した城南村田(東京都大田区、03-5744-3555)の青沼隆宏社長。 …

【ひと】住友電工焼結合金金型開発室長 ・栢野正治さん 技能検定への功労が瑞宝単光章に

技能検定に挑む技術者の目は普段のそれと輝きが異なるという。レベルの違う課題に出会い、技術の海の広さと、自らを知る。「受検者のそうした『成長』の一端に携われることが嬉しい」。 岡山県の技能検定委員として機械加工や放電加工を…

ギガでアルミのニーズ高まる 木村鋳造所 木村崇専務インタビュー

薄肉の低圧鋳造技術を強みとするドイツのグルネバルド社と提携し、砂型鋳造で、アルミの試作部品を手掛ける木村鋳造所。同社の木村崇専務は「アルミの大型試作部品は急増している」と話す。試作はいずれ量産に移行するため、金型の動向を…

【鳥瞰蟻瞰】ワークス代表取締役・三重野 計滋氏 時代が求める金型づくり

日本の技術力は世界一魅力のある金型を創り連携し海外に売り込もう  国内の需要が縮小し、海外との競争はますます厳しくなり、自動車の電動化が産業構造をも変えかねない状況の中、日本の金型に未来はあるのだろうか。このような悲観論…

トヨタ紡織と技術協定<br>岩手大学

トヨタ紡織と技術協定
岩手大学

 今年3月、岩手大学と自動車部品メーカーのトヨタ紡織は生産技術開発を中心とした連携で包括協定を結んだ。両者は今後6年に渡り、生産技術のほか、幅広い分野で共同研究を進めていく。「大学全体で連携し、技術開発だけでなく、学生の…

トピックス

関連サイト