情報通信産業や自動車産業の進歩に伴い、部材の集積・小型化が進んでいる。部材の生産に用いられる高硬度な金型の加工では工具の摩耗が早く進行する課題があるほか、様々な被削性のある被削材の加工にも対応する必要がある。本稿では、こ…
関東グランドフェア2016
課題を「スマート」に解決
ロボットや5軸最新の自動化を提案
幕張メッセ7月8日㈮〜9日㈯
「産業とくらしの関東グランドフェア」が7月8日㈮・9日㈯、千葉市美浜区の幕張メッセで開幕する。今年はテーマを「Smart Power,Resilience Action スマート&レジリエンスがあたりまえになる社会へ」とし、省エネや自動化などのスマートなものづくりや、減災・防災に関連した提案を行う。5軸加工機や難削材向け工具、など金型メーカーの課題を解決できる新技術が出そろう。
省エネや計測も
2つに別けられたテーマゾーンで来場者にわかりやすく製品を紹介する。(写真は前回展)
今回はテーマにあるように、環境対策や省エネ、自動化、検査・計測などの製品や提案で、スマートなものづくりを紹介する。近年注目を集めている、防災や減災などのレジリエンス向けの展示も行う。
これらの展示の象徴となるのがテーマゾーンだ。今回は「スマート」と「レジリエンス」に大別。スマートゾーンでは、省エネを中心とした環境対策、ロボットなどによる自動化、近年ますます重要となる検査・計測の3つを中心により具体的な展示を行う。レジリエンスゾーンでは、水、照明、備蓄などの工場向けの減災・防災製品も多数展示する。また、テーマゾーンを楽しみながら、理解を深めてもらえるように、昨年も好評だった、正解すれば景品がもらえるクイズツアーも行う。
今回も事業本部ごとにテーマを設定。工作機械を扱う機械エンジニアリング本部は「変化する市場構造に対応する無人化・自動化技術を提案し生産性向上と国土強靭化に貢献する」がテーマ。金型向けの5軸加工機など最新の工作機械のほか、CAD/CAMをはじめソフトも紹介する。さらに今年はIoT(もののインターネット)に対応できる設備提案なども行う予定だ。
工具や機器などをメーンに扱う機電本部ではテーマを「『産業とくらしの流通プラットフォーム』を基盤に最新鋭の製品をご提案します」とした。高硬度材を効率よく削ったり、工場の省エネ提案だったり、金型づくりに必要な製品を数多く紹介する。
特別講演では、産業技術総合研究所のロボットイノベーション研究センターの比留川博久研究センター長が「ロボットイノベーション~ロボットがつなぐ『産業とくらし』の未来」と題した講演を行う。
金型新聞 平成28年(2016年)7月4日号
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