今年5月、日本金型工業会東部支部の若手経営者や後継者で組織される天青会の第50代会長に就任した。「つながりを創る」をスローガンに掲げ、コロナ禍で希薄化した会員同士のつながりや、海外とのつながりを強化する活動に取り組む。 …
この人に聞く2016
牧野フライス製作所 井上 真一社長
要望に合わせ創造と変革
「色々と教えると新しい経営はできないだろうから、あなたには多くは教えない」―。工作機械業界のカリスマ、牧野二郎前社長がそう伝えるほど、全幅の信頼を置く。
顧客重視をより進化
入社時に「機械もソフトも開発したい」と志願し、牧野前社長から「欲張りだ」と言われたほど根っからの技術者。入社後はソフト開発に従事。その後、航空機業界で地位を確立する契機ともなった加工機「MAG」の主軸の開発を担当した。営業本部長に就いてから「マキノファンになって頂くには幅広い教養が必要」と顧客との交流にも注力する。社長就任の打診は発表5日前。「今期で社長を退任するから、後任はあなたに任せたい」と唐突に言われ「頭が真っ白になった」。しかし就任までに心を整理し、「20年後に100年企業にする道筋を作るのが役目」とすでに先を見据える。
具体策は「今後に期待して欲しい」というが、「社是にある『信頼こそ企業の存立基盤』の理念は絶対に変えない」と揺るがない。しかし「市場、顧客の要望に合わせてダイナミックに創造と変革を繰り返す」と成長に向け、変化していくことに躊躇はない。
今後について「これからのクオリティ・ファーストは、製品のクオリティと、カスタマー・ファーストを組み合わせたものになる。カスタマー・ファーストは全社員が真剣に取り組まなければならない」と顧客重視を進化させる考えだ。金型については「量産部品や航空機などにも注力するが、軸足は国内の金型にあることは変わらない」と、今後も『金型のマキノ』ブランドを強化していく。
金型新聞 平成28年(2016年)8月10日号
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