業界初φ550㎜の広い視野 JOHNAN(京都府宇治市)の子会社であるコムスキャンテクノ(横浜市港北区、045・349・0030)は業界初となる従来の約1・7倍の広範囲な撮影視野を実現した『パノラマスキャン』撮影方式(特…
明星金属工業 3Dプリンタで地車の彫物復元
プレス金型メーカーの明星金属工業(大阪府大東市、072・877・1661)は、3Dプリンタで地車(だんじり)の彫り物の複製品を製作した。大東市歴史民俗資料館に来年2月にも展示する地車の模型の部品として採用されるという。
複製品は鬼や龍を模ったもので、本物の彫り物の形状を3次元スキャナーで読み取り、地元・大東市の中小製造業8社と共同制作した3Dプリンタで積層造形した。面粗さ約0.1㎜で、今後改良して模型に使える品質にしていくという。
地車の模型の展示は大東市歴史民俗資料館と文化庁が企画。同社の上田幸司社長が大東市の地車保存会に携わっていることや、金型で培ったものづくり技術を持つことから取り組み始めた。
上田社長は「金型の技術を文化的な活動にも生かせることができ、嬉しい」。今後、3Dプリンタで作った彫り物の型で菓子メーカーが饅頭をつくる構想もあるという。
大東市は地車を地域活性化のシンボルの一つに掲げている。模型展示はそうした活動の一環。
金型新聞 平成28年(2016年)11月14日号
関連記事
PART3 狭山金型製作所 社長・大場治氏に聞く「事業承継」 60歳で「引退宣言」経営以外にやりたいことを「朝活」で考え方を伝える 55歳の時に60歳で社長を退くと社内外に「引退宣言」をしました。今59歳なので、あと1年…
生産現場を訪ねて三豊機工 鹿児島工場(南九州) 5台のAIV(Autonomous Intelligent Vehicle)が10棟の工場を跨いで縦横無尽に運行する金型工場。冷間圧造用金型を材料から製品まで一貫生産…
鋳造金型メーカーの日型工業(埼玉県川口市、渡辺隆範社長)は、超硬合金製の金型実用化に向けて技術開発に着手した。直彫切削加工技術を高め、長寿命化が求められる鋳造金型での採用を目指す。将来的には鍛造金型なども視野に入れている…
プレス型は0.2%増、プラ型は9.6%減 2021年9月の金型生産は、前年同月比0.4%増の313億2,300万円となった。前月比では20.9%増と大きく増えた。数量は前年同月比12.5%減で、前月比では15.9%増の3…


