金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

NOVEMBER

18

新聞購読のお申込み

明星金属工業 3Dプリンタで地車の彫物復元

地車の彫物復元 プレス金型メーカーの明星金属工業(大阪府大東市、072・877・1661)は、3Dプリンタで地車(だんじり)の彫り物の複製品を製作した。大東市歴史民俗資料館に来年2月にも展示する地車の模型の部品として採用されるという。

 複製品は鬼や龍を模ったもので、本物の彫り物の形状を3次元スキャナーで読み取り、地元・大東市の中小製造業8社と共同制作した3Dプリンタで積層造形した。面粗さ約0.1㎜で、今後改良して模型に使える品質にしていくという。

 地車の模型の展示は大東市歴史民俗資料館と文化庁が企画。同社の上田幸司社長が大東市の地車保存会に携わっていることや、金型で培ったものづくり技術を持つことから取り組み始めた。

 上田社長は「金型の技術を文化的な活動にも生かせることができ、嬉しい」。今後、3Dプリンタで作った彫り物の型で菓子メーカーが饅頭をつくる構想もあるという。

 大東市は地車を地域活性化のシンボルの一つに掲げている。模型展示はそうした活動の一環。

金型新聞 平成28年(2016年)11月14日号

関連記事

【ひと】ベントム工業社長・本田大介さん システム会社を立ち上げた金型経営者

システム会社立ち上げた金型経営者  クラシック音楽事務所の営業から父親が創業した鋳造・ダイカスト金型メーカーに転職。会社を受け継いだ後、工程管理を手掛けるシステム開発会社を設立した。異色の金型経営者だ。  入社した当初は…

展示会サイトを開設<br>三菱重工工作機械

展示会サイトを開設
三菱重工工作機械

 三菱重工工作機械は、小型から大型まで様々な金型加工をサポートする同社の加工機や技術をオンラインで提案する「INTERMOLD2020 ONLINE」サイト(クリックで移動)を7月1日から同社ホームページ上に開設した。 …

鳥羽工産 甦れ!往年の名車たち【金型の底力】

「コロナ禍で航空機など需要が落ち込み、試作車市場も変化している」と語ったのは鳥羽工産の傍島聖雄社長。同社は金型製作(プレスや射出成形)から量産(少ロット)まで一貫生産体制を強みに、これまで自動車の試作型や試作車の製作、航…

【特集:2024年 金型加工技術5大ニュース】1.大型加工

ギガキャストで需要広がる 大型ダイカストマシンで自動車の構造部品を一体鋳造する「ギガキャスト」が注目を集めている。国内のダイカストマシンメーカーは型締力9000tのマシンを開発。海外では1万3000tで試作が行われるなど…

KMC 測定表自動作成ソフトを発売

測定管理をデジタル化 KMC(川崎市高津区、044・322・0400)はこのほど、金型や部品などの測定データのデジタル化と自動測定表作成が可能なソフトウエア「測定電子カルテ」を発売した。測定器メーカー問わず対応。月額3万…

トピックス

関連サイト