金型がデータ収集 遠隔監視や事前予測 金型メーカーが、生産性の向上や金型の高機能化にIoTを活用する動きが広がっている。金型そのものの品質やコスト、納期に次ぐ、新たな価値を生み出し競争力を強化するのが狙い。センサ…
ササヤマ 新本社工場が稼働
大型金型の需要に対応
自動車や家電製品のプレス金型を手掛けるササヤマ(鳥取市、0858・85・3380)は、鳥取市河原町に本社工場を新設した。大型の精密加工機や大型プレス機、精密加工機を導入したほか、組立、設計の部門を一カ所に集約。大型の精密金型をより効率良く製作できる環境を整え、拡大する大型金型の需要に応える。投資額は24億円。
新本社工場は、敷地面積1万2800㎡、建屋面積4235㎡で、2棟のうち1棟に1600トンの大型試作プレス機(ボルスタ4500×1800㎜)や複数のクレーンを導入したほか、金型の設計や組立部門を集約。製作した金型による試作や最終調整を効率化できるようにした。
もう1棟には、門型5面加工機(ベッド5000×2500㎜)や、横型マシニングセンタ6台とそれに部材を供給するロボット、精密平面研削盤を導入。精密加工やセル生産により、金型の部品の品質を高め、効率良く加工できるようにした。ここで加工した金型部品は自動搬送車で組立・プレスエリアの棟へと運べる。
本社工場の新設は、ウルトラハイテンなどの難加工材に対応する超大型、高難度、高精度の金型の加工技術に力を注げる環境を整えるのが狙い。
笹山勝社長は竣工式で、「旧工場は手狭になっていた。新工場では広い現場、大型で精密な設備、効率良く作業できる環境を整えた。高品質な金型をタイムリーに供給し、市場のニーズに応えていきたい」と語った。
金型新聞 平成28年(2016年)11月14日号
関連記事
テクノコート(静岡県藤枝市、054・646・1721)はこのほど、ファイバーレーザ肉盛・溶接装置「スマートレーザー」の肉盛・溶接用ハンディトーチ「スマートゴーグル+スマートトーチ」(特許出願中)を開発した。小型トーチに…
10月24~28日、幕張メッセ 3年に一度開催されるプラスチックとゴム成形に関する専門展示会「IPFJapan」(主催:国際プラスチック協議会、03・3542・1487)が、10月24日~28日の5日間、幕張メッセの1…
現場の生産性向上、人手不足の解消に向けて、多くの金型企業が関心を寄せる自動化。近年の自動化技術は目覚ましい進化を遂げており、ロボットやIoT、AIなどの次世代技術によって、これまで以上に高度な自動化が可能になっている。こ…
前年同月比 5.8%増の305億6,600万円 プレス型は2.6%増、プラ型は17.5%増 日本金型工業会(会長牧野俊清氏)は、経済産業省機械統計(従業員20人以上)による2016年7月の金型生産実績をまとめた。それによ…