顧客提供価値の拡大 「世の中にある最良のツールを活用し最善の顧客価値を創造せよ」と、米国留学時代、何度も指導を受けた記憶があり、ことあるごとにこの言葉を思い出すのですが、実践は簡単ではありません。 ポスト・コロナの不…
UMモールドフェア
1月27・28日インテックス大阪
金型設備総合商社の植田機械(大阪府東大阪市、06・6743・0110)は1月27・28日の2日間、インテックス大阪(大阪市住之江区)で、工作機械総合展示会「UMモールドフェア」を開催する。工作機械や機器、ソフトウェアのメーカーなど73社が出展し、JIMTOF2016で注目を集めた5軸加工機や金属3Dプリンタなど、最新の加工技術を出品する。最先端のものづくりへの取り組みを語る基調講演も開かれる予定で、金型づくりの未来を感じる絶好の機会となりそうだ。
73社が出展最新の5軸、微細加工機
UMモールドフェアは、2年に一度開催される国内最大の工作機械見本市JIMTOFのアフター展示会という位置づけで、今年で8回目を迎え、「ここから未来が動き出す」をテーマに開催される。
同展の見どころは、昨年のJIMTOF2016で注目を集めた、微細加工機や5軸加工機、金属3Dプリンタ、IoT(モノのインターネット)を活用した機械・機器など、最新の加工機やそれに関連する新技術だ。
工作機械・装置では、精密加工や工程集約ができる5軸加工機や微細加工機をはじめ、研削条件を自動認識して加工する平面研削システム、微細・高能率加工ができる型彫・ワイヤ放電加工機が出品される。
IoTや3Dプリンタも
金属3Dプリンタは、セル生産システムを活用することにより品質や生産効率を大幅に向上させる技術を紹介する。IoTは、活用事例として、複数の工作機械の稼働状態確認の一元化をモニターに映し出して、提案する。
測定機は熟練の技能を必要とせず簡単に正確に測れる測定機や短時間で精密な測定ができる画像測定機などが、ソフトウェアはクラウドを用いる様々なアプリケーションや設計の効率を高めるCAD/CAM、解析ソフトなどが紹介される。
さらに、工作機器・工具は段取り替えを効率化する冶具・ツーリングや超微細加工ができるエンドミルなどが、金型部品関連では金型の精密プレートや部品、ダイカスト金型向けの被膜などが出品する。
また会期中には、最先端のものづくりや企業経営をテーマとする基調講演も開かれる。27日は独自の生産管理システムで24時間無人稼働を実現したHILLTOP副社長の山本昌作氏が「次世代型 強い製造業を目指して~製造業のIoTインダストリー4・0~」を、28日はテレビやCMなどでも活躍する演出家の宮本亜門氏が「亜門流仕事術」を、それぞれテーマに独自の取り組みや考えについて語る。
金型新聞 平成29年(2017年)1月20日号
関連記事
CAD/CAMや レーザ積層アプリ ジェービーエムエンジニアリング(大阪府東大阪市、06-6744-7331)はWeb会議サービスのZoomを活用し、CAD/CAMソフトの「Mastercam」やレーザ積層アプリケーシ…
誰でも高精度な研削 金型づくりで欠かせない研削加工。仕上げに近い工程のため、熟練技能を必要とする領域は多い。しかし近年、長年培った経験やノウハウを持っていなくても高精度の研削加工ができる機械や装置などが登場している。人手…
更なる価値に活路 超微細や新素材金型+成形 日本の金型産業は今、かつてない変化の時代を迎えているのではないでしょうか。金型の需要はここ数年、自動車や電子機器業界の好転により堅調に回復してきました。しかし、その水準はまだ…
産業用設備の設計・製作やアルミダイカスト製品の検査サービスを手掛けるリョーエイ(愛知県豊田市、0565-29-6060)はダイカスト向け離型剤塗布システムである「小型エコスプレーシステム」を開発した。従来システムより離型…