加工効率高める金型を設計 歯ブラシのプラスチック金型を手掛ける武林製作所(大阪府八尾市、072・998・1207)の金型設計技術者・千田雄一さんが、2023年の「八尾ものづくり達人」に選ばれた。金型の加工効率や品質を高め…
伊勢金型工業と名古屋精密金型が技術提携を締結
海外含む協力体制構築
プラスチック金型を製造する伊勢金型工業(三重県伊勢市)と名古屋精密金型(愛知県知多郡)は今春、技術提携を結んだ。海外を含む遠隔地に輸出した金型の修理やメンテナンスなど互いの工場を活用することや工場内の取り組み、人材育成方法など月1回情報交換を図ることで、両社の生産性や技術レベルを上げていくのが狙いだ。
金型ユーザーの海外進出が広がったことで、海外へ輸出する金型の修理やメンテナンス体制を構築することが金型メーカーの課題となっていた。今回の提携では、伊勢金型工業の本社、アメリカ、中国(2カ所)、タイの工場と名古屋精密金型の国内3カ所、ベトナム、インドネシアの工場を活用することで、金型のメンテナンスなどで互いに協力する関係を作る。
互いの工場で取り組んでいる内容や人材育成の方法など情報交流することで技術も含めた相互のレベルアップも期待する。伊勢金型工業の大西冨雄社長は「情報交換することで、社員のモチベーションの上げ方や設計方法など当社の課題に対する解決のヒントも得ることができる」とし、名古屋精密金型の渡邊幸男会長は「当社工場が無い米国向けのメンテナンスなど協力してもらうので助かる。これからは金型メーカー同士の相互協力関係は重要性を帯びる」と技術提携の意義を話す。7月27日には伊勢金型工業で4回目となる情報交流会を開き、工場見学などを行った。
金型新聞 平成29年(2017年)9月10日号
関連記事
技能検定に挑む技術者の目は普段のそれと輝きが異なるという。レベルの違う課題に出会い、技術の海の広さと、自らを知る。「受検者のそうした『成長』の一端に携われることが嬉しい」。 岡山県の技能検定委員として機械加工や放電加工を…
微細加工の大型化に対応 工作機械の「マザーマシン」として世界で高い評価を得ている安田工業。近年、金型業界でもニーズが高まる微細加工向けとしてJIMTOF2016で「YMC650」を発表し微細加工分野の開拓に努めている。…
基調講演 1月30日(金) 13:30~14:30 アライアンスの取り組みとグローバル展開における生産技術 日産自動車 アライアンス生産&SCMアライアンスグローバルダイレクター・ 座間事業所…
金型メーカーやプレス部品メーカーがデジタル技術や暗黙知の定量化による技能伝承にチャレンジしている。MR(複合現実)によるマニュアルで新人が経験者並みの作業をできたり、トライ結果を蓄積し改善方法を導きやすくしたり。熟練技能…




