ユニオンツールはこのほど、ダイヤモンドコーティングを採用した、多刃仕様のロングネックラジアスエンドミル「UDCRRS」を発売した。自動車やコネクタ関連で増えている超硬合金の荒加工に適している。 独自開発のUDCダイヤモン…
テクノコート ゴーグル付きハンディトーチを開発
手元拡大し超精密肉盛
テクノコート(静岡県藤枝市、054・646・1721)はこのほど、ファイバーレーザ肉盛・溶接装置「スマートレーザー」の肉盛・溶接用ハンディトーチ「スマートゴーグル+スマートトーチ」(特許出願中)を開発した。小型トーチによる優れた作業性に加え、肉盛・溶接部の拡大映像をゴーグル内に映し、細部を確認しながら作業が可能。今春発売を予定する。
ファイバーレーザはYAGレーザに比べビーム品質が向上し、より精密な作業が可能。周辺機器との組み合わせで、様々なワークに対応する。また、エネルギー変換効率が高く使用電力は約6分の1に削減できる。
「スマートレーザー」の加工ヘッドは今まで、顕微鏡をのぞいて作業するタイプとロボットに取り付けるタイプの2種類。顕微鏡タイプは、超精密な肉盛・溶接が可能だが、施工部位によっては大型ワークへの対応が難しい場合もあった。
今回、レーザ設備などを手掛ける大建産業(静岡県浜松市)の協力で新たに開発した「スマートトーチ」は、小型・軽量で取り回しが容易なため、ワークの大きさや施工部位に関わらず作業が可能。小型カメラを内蔵し溶接部の拡大映像を無線でつなげた専用ゴーグル「スマートゴーグル」のモニタで確認でき、従来の加工ヘッドでは難しかった精密な溶接や、溶接材料を使用した肉盛・溶接が可能になった。
トーチの開発に合わせて電源装置も改良。トーチのコネクタやロボット対応の端子を内蔵し、1台で幅広い用途に活用できる。青嶋健太社長は「ファイバーレーザでしかできない精密な仕事が増えている。様々なニーズに対応できるように今後も開発を進めていく」。
金型新聞 平成30年(2018年)3月10日号
関連記事
高硬度鋼に対応 三菱日立ツール(東京都墨田区、03-6890-5101)はこのほど、高硬度鋼加工に対応した面取り工具「DN2HC‐ATH」を発売した。NCによる自動機械加工を可能にし、手作業時間を低減する。 「ATH…
高速、高精度な機能充実 SodickIoTも標準対応に ソディックは大型金型向けのワイヤ放電加工機「AL800G」を発売し好評を得ている。スマートフォンなど精密金型で好評を得ている高速・高精度な「ALシリーズ」を大型の…
チバ・テクノ(横浜市港北区、045-473-9933)はこのほど、ネットショップで、ワイヤ電極線の1巻単位での少量販売を開始した。ワイヤ放電加工の使用頻度の低い少量ユーザー向けのニーズに対応する。 販売するのは、最も…
新しい技術を活用して製造プロセスを効率化する、金型づくりのスマート化が広まっている。IoT(モノのインターネット)技術で機械の稼働状況を監視・分析したり、様々なサービスを提供したり、無人搬送車(AGV・AIV)でワーク…