金型向けクラウド新版 NTTデータエンジニアリングシステムズ(東京都大田区、03-5711-5331)はこのほど、金型向けのクラウドサービス「Manufacturing—Space(MS)」の最新版のサービスを開始した…
金型工場にIoT化の波
稼働状況などを監視
生産効率向上に活用
金型製造現場をIoT(モノのインターネット)化する動きが出始めている。マシニングセンタ(MC)や放電加工機など生産設備の新旧やメーカーを問わずに、それらの機械情報を取得し、クラウド上で分析できるシステムやサービスが登場。今まで把握が難しかった工場内のあらゆる機械の稼働状況を数値化し、稼働率や品質の向上を図ることができる。金型に要求される精度や品質が年々厳しくなる中、いかに効率良く高品質な金型を製造していくか。今後、こうしたシステムやサービスが広がるのは必至だ。
ゼネテック(東京都新宿区)は今年8月、工場内にある設備の稼働状況などを監視できるモニタリングサービス「GC遠隔稼働監視ソリューション」の提供を始めた。ネットワーク機能のない既存設備にも対応可能で、稼働率の改善などに活用できる。
同社が提供するIoTプラットフォーム「Surve‐i」を基に構築した。シムトップス(東京都目黒区)が販売する電流センサ「MCW」を使い、生産設備の電流のオン/オフを検知。「電源」、「運転状況」などの情報を取得し、クラウドサーバに上げ、遠隔で設備の稼働監視ができる。
日本金型産業(東京都大田区)でも今年初めから、同様のシステム「マリンバM3」をシムックス(東京都港区)と協業し、販売している。「IoTというと、難しく考えがちだが、まずは機械の稼働状況を把握するだけでも、導入する効果はある」(日本金型産業)。
「マリンバM3」を導入したプラスチック金型メーカーの長津製作所では、MCなど13台に取り付け、稼働状況を分析したところ、今まで把握していなかった夜間の稼働率が極端に低いことが分かった。そこで段取りなどを改善し、月産1型だったある金型を3型にまで増やせたという。
これらのシステムは今後、電力だけでなく、圧力や温度など対応できるセンサの種類を増やし、機械の様々な情報を取得できるようにするという。
ある製造業向けコンサルティング会社は、「今はIoTの過渡期。各社が方向性を探っているのが現状だが、将来的に効率良く品質の良い物を作るには、間違いなくこうした技術を活用する必要がある。重要なのはこうした機器を使って何をするかだ」という。今後、IoTに関連した技術は益々進化していくことは間違いない。それをどう活用していくかは、各社各様の対応が必要だ。
金型新聞 平成29年(2017年)9月10日号
関連記事
新天地を求めて、世界に進出していった日本の金型メーカーは、何を考え、どんな苦労や課題を乗り越えて、取り組みを進めてきたのか。また、さらなる成長に向け、どんな青写真を描いているのか。中国、タイ、メキシコ、アメリカ、欧州そ…
事業再構築補助金を活用 金型メーカーの新分野展開、業態転換が加速している。コロナ禍や、自動車の電動化などによって事業環境が大きく変化する金型業界。多くの金型メーカーが2021年からスタートした「事業再構築補助金」を活用し…
全てが一品物の自動車用プラスチック金型は、工程管理の最難関と言われる。最新鋭のCAD/CAMシステム、多種多様な工作機械など豊富な設備に加え、それを操作する若き金型エンジニア、腕の立つ職人が不可欠で、さらなる生産性向上を…
厚板・ハイテンに対応 三協オイルレス工業(東京都府中市、042-364-1471)はこのほど、最大加工力を同社従来品比約3.3倍の98.0kNに高めたカムユニット「SDCHL」を発売した。下置きタイプで、厚板材や高張力鋼…



