金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

APRIL

16

新聞購読のお申込み

金型工場にIoT化の波
稼働状況などを監視

生産効率向上に活用

ひとめで分かる機械の稼働率

ひとめで分かる機械の稼働率

 金型製造現場をIoT(モノのインターネット)化する動きが出始めている。マシニングセンタ(MC)や放電加工機など生産設備の新旧やメーカーを問わずに、それらの機械情報を取得し、クラウド上で分析できるシステムやサービスが登場。今まで把握が難しかった工場内のあらゆる機械の稼働状況を数値化し、稼働率や品質の向上を図ることができる。金型に要求される精度や品質が年々厳しくなる中、いかに効率良く高品質な金型を製造していくか。今後、こうしたシステムやサービスが広がるのは必至だ。

 ゼネテック(東京都新宿区)は今年8月、工場内にある設備の稼働状況などを監視できるモニタリングサービス「GC遠隔稼働監視ソリューション」の提供を始めた。ネットワーク機能のない既存設備にも対応可能で、稼働率の改善などに活用できる。

 同社が提供するIoTプラットフォーム「Surve‐i」を基に構築した。シムトップス(東京都目黒区)が販売する電流センサ「MCW」を使い、生産設備の電流のオン/オフを検知。「電源」、「運転状況」などの情報を取得し、クラウドサーバに上げ、遠隔で設備の稼働監視ができる。

 日本金型産業(東京都大田区)でも今年初めから、同様のシステム「マリンバM3」をシムックス(東京都港区)と協業し、販売している。「IoTというと、難しく考えがちだが、まずは機械の稼働状況を把握するだけでも、導入する効果はある」(日本金型産業)。
 「マリンバM3」を導入したプラスチック金型メーカーの長津製作所では、MCなど13台に取り付け、稼働状況を分析したところ、今まで把握していなかった夜間の稼働率が極端に低いことが分かった。そこで段取りなどを改善し、月産1型だったある金型を3型にまで増やせたという。

 これらのシステムは今後、電力だけでなく、圧力や温度など対応できるセンサの種類を増やし、機械の様々な情報を取得できるようにするという。

 ある製造業向けコンサルティング会社は、「今はIoTの過渡期。各社が方向性を探っているのが現状だが、将来的に効率良く品質の良い物を作るには、間違いなくこうした技術を活用する必要がある。重要なのはこうした機器を使って何をするかだ」という。今後、IoTに関連した技術は益々進化していくことは間違いない。それをどう活用していくかは、各社各様の対応が必要だ。

金型新聞 平成29年(2017年)9月10日号

関連記事

インターモールド2025総集編 自動化・省力化、人手不足に一手

金型業界の祭典「インターモールド2025」が4月16~18日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催され、3日間で4万1461人が来場した。期間中は金型展(日本金型工業会)と金属プレス加工技術展(日本金属プレス工業協会)…

この人に聞く
ツバメックス 山村福雄 社長

サンスターグループ傘下に  プレスやプラスチック金型を手掛けるツバメックス(新潟県新潟市、025-375-4945)は今年2月、オートバイ用部品などを手掛けるサンスター技研(大阪府高槻市、072・681・0351)に全株…

型技術協会 型技術者会議2021、6月17・18日に

型技術協会 型技術者会議2021、6月17・18日に

金型の最新技術を講演 型技術協会(白瀬敬一会長、神戸大学)は6月17、18日の2日間、大田産業プラザPIO(東京都大田区)で「型技術者会議2021」を開催する。金型に関連する技術講演や自動車メーカーなどによる特別講演が開…

自動化で変わる人材 マルチ技術者を育成【自動化で変わる金型メーカー】

生産性の向上、人手不足への対応、人を介さないことによる品質向上—。目的や狙いは様々だが、金型メーカーにとって自動化は待ったなしだ。しかし、自動化には様々な変化が伴う。機械設備の内容もこれまでとは異なるし、自動化を進めるた…

双葉電子工業 モールドベースなど価格改定5月1日発注分から

双葉電子工業(千葉県茂原市、0475・24・1111)は4月7日、モールドベースやダイセット、金型内計測システムなどの生産器材全製品を5月1日発注分から価格改定することを発表した。改定幅は製品ごとに設定した。 輸送費、労…

トピックス

関連サイト