超精密、高精度、短納期、長寿命化—。こうした高度化する金型へのニーズに対応するには、あらゆる加工技術や素材技術が必要だ。中でも、鏡面性が得られるのか、離型性が高いのか、長寿命化が図れるのかなど、金型の本質的な機能に直結…
岐阜県金型工業組合 「BCP」を学ぶ
シミュレーション体験
岐阜県金型工業組合(黒田隆理事長・黒田製作所会長)は3月7・8日、OKBふれあい会館(岐阜県岐阜市)で、「製造企業の生産性向上」をテーマにセミナーを行い、22人が参加した。2日目のテーマは「BCP(事業継続計画)」で東京海上日動火災保険の木村充氏を招き、BCPの目的や岐阜県で予測されている地震被害の想定、出席者たちとのディスカッションを交え、BCPの重要性と運用の難しさを学んだ。
BCP(事業継続計画)とは、従業員や顧客の安全を守ることそのものが事業継続の基礎となり、さらに地域社会や顧客の先の顧客まで守ることにつながるという考え。岐阜県内は南海トラフや養老断層や阿寺断層などによる直下型地震による被害が懸念されている。
今回のセミナーでは地震発生を想定したシミュレーション方式で、参加者とディスカッションしながらBCPを考えていく。ある製造企業をモデルに地震発生時に起こりえる様々な場面を想定しながら、どのような対策や行動を取れるかを検討しながら進めていった。すると、状況によって誰が指示するのか、どんな行動を取るべきか、また十分な備えがあるのかなど、課題が見えてきた。
例えば、インフラが遮断された場合、車より自転車がある方が便利であるとか、携帯がつながらない場合どのように連絡を取るかなどで、BCP策定後も訓練や見直しが必要だとし、「自分たちの行動能力を試して高めていくのが大切」と木村氏は話す。
金型新聞 平成30年(2018年)4月16日号
関連記事
ヘキサゴングループ(スウェーデン)のヴェロソフトウェア(東京都千代田区、03-6275-0871)はこのほど、CAD/CAM/CAEソリューション「VISI」と、CAD/CAM ソリューション「WORKNC」の新バージョ…
全てが一品物の自動車用プラスチック金型は、工程管理の最難関と言われる。最新鋭のCAD/CAMシステム、多種多様な工作機械など豊富な設備に加え、それを操作する若き金型エンジニア、腕の立つ職人が不可欠で、さらなる生産性向上を…
研削盤メーカーの岡本工作機械製作所(群馬県安中市、027-385-5800)は今年5月、新たに3カ年の中期経営計画を発表した。新中期経営計画の達成に向けた基本戦略の一つとして「顧客付加価値強化」を挙げる。「今まで以上に…
課題はさらなる顧客開拓 金型新聞はこのほど、国内の金型メーカー112社に「足元の業況と未来を拓く次の一手」についてアンケート調査を実施した。その結果、60%を超す会社が、自動車業界の好調などを背景に、好調だったリーマン…


