岐阜県金型工業組合は第52回通常総会を開き、役員改選を行った結果、加藤丈詞氏(カトーメテック社長)が新理事長に選ばれた。また、副理事長には大垣精工の小森二郎氏、朝日興業の森良二氏に加え、丸順の川瀬典男氏が新たに選出された…
迫る人材不足 自動化投資待ったなし
ロボやAGVなど多様化
自動化への投資を積極的に行う金型メーカーが増えている。人材不足が顕著になり、働き方改革など長時間労働を是正する動きが増えるなかで、生産性を高めるには自動化が不可欠だからだ。これまでのオートルーツチェンジャー(ATC)やオートワークチェンジャー(AWC)などを活用した工作機械の稼働率を高める動きに加え、近年ではロボットを活用したり、自動搬送車(AGV)を導入したりするなど、自動化も多様化している。自動化投資を積極的に続ける現場を取材した。

自動搬送ロボットが動く三豊機工の工場内
「採用には本当に苦労している。新卒は大半が大手ユーザーに行く」。中部地区の超大手の金型メーカーが嘆くほど、金型業界も人材確保は難しい。今年8月の全国の有効求人倍率も1・63倍と高止まりしており、少子高齢化が進む中で、人材の悩みは改善しそうにない。そんな状況が続く中、生産性を高めるために、自動化投資を行う金型メーカーが増えている。
ランプなどのプラスチック金型を製造する名古屋精密金型(愛知県知多郡)が取り組むのは機上測定を活用した生産性の向上だ。最近導入した大型マシニングセンタに機上計測機を搭載。これまで人が行っていた測定作業を自動化するとともに、測定することで加工後の「戻り」を減らす。
冷間鍛造金型の日新精機(埼玉県春日部市)では機械加工の自動化を進める。多品種少量でも夜間運転ができるようにATC搭載の放電加工機などを導入。これまでの電極作成の効率をほぼ倍増させた。昨年にもAWC付きの高精度5軸機を導入し、夜間の電極自動加工を進めている。
こうした機械加工での自動化に加え、最近ではロボットやAGVを活用した自動化の動きも金型業界で広がってきている。
冷間鍛造用金型の三豊機工(愛知県春日井市)では、自動搬送ロボットを2台導入。決められた時間に巡回するものと、呼び出しに応じて動くものを使い分けている。目的は人の移動を減らすこと。舟橋佳孝社長は「無駄な運搬を減らせば人は持ち場を離れず、加工に専念できる」と話す。
ロボットの活用で付加価値を生み出そうとしているのが、CFPと呼ばれる板鍛造技術メーカーのサイベックコーポレーション(長野県塩尻市)だ。同社は、双腕型協働ロボ2台、多関節6軸ロボ6台を導入し、既に、医療部品向けの自動化を実現している。平林巧造社長は「詳しくは言えないが、これまでの金型とプレス技術に自動化で価値を付加できるよう現在研究している」という。
人手不足が加速するなか、いかに人を介さず生産性を上げるかー。自動化への工夫がこれまで以上に金型づくりでの課題となってきそうだ。
金型新聞 平成30年(2018年)10月10日号
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