金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

DECEMBER

07

新聞購読のお申込み

魂動デザインと金型づくり
広島で金型シンポジウム マツダの安達氏が講演

金型工業会

 日本金型工業会(小出悟会長・小出製作所社長)は9月6日、ANAクラウンプラザホテル(広島市中区)で「第4回金型シンポジウムin広島」を開いた。自動車メーカーマツダの安達範久技術本部長が「お客様の輝きにつなげるマツダのモノ造り」をテーマに講演したほか、金型のIoT活用の未来についてパネルディスカッションも行われた。

 講演で安達氏は、マツダが取り組む事業戦略の一つ「魂動(こどう)デザイン」を実現するために、「金型は極めて重要な役割を担っている」と指摘。ミクロン台の面品位を可能にするため独自加工技術を開発したり、金型づくりの技能を伝承するためIT技術を活用していることなどを紹介した。

 パネルディスカッションは、安達氏や小出会長、福井精機工業専務の清水一蔵氏、ヤマナカゴーキン社長の山中雅仁氏がパネラー、同工業会学術顧問の横田悦二郎氏の司会で金型のIoTについて討論した。

 「金型に内蔵したセンサで成形時の金型の状態を知ることで成形品の品質を高めることができる」(山中氏)。「もしお客様の海外の工場で使われたとしても常にその状況が分かる」(清水氏)。「ものづくりにおいて金型メーカーとお客様がつながれる新たな手段」(小出氏)とそれぞれの意見を話した。

金型シンポジウムで講演するマツダの安達範久技術本部長

金型新聞 平成30年(2018年)10月10日号

関連記事

扶桑精工 図面なしで部品再生、リバース事業を拡大

扶桑精工(相模原市緑区、042・774・1101)は、図面のない部品の再生やCADデータの作製などを行うリバースエンジニアリング事業を拡大する。古い設備や金型の修理、メンテナンスなどの需要開拓に取り組む。専門サイトを開設…

聖徳ゼロテック 本社に金型の新工場

恒温で精密金型を追求 9月にも本格稼働 電子部品などのプレス金型を手掛ける聖徳ゼロテック(佐賀県佐賀市、0952-29-6828)は、本社敷地内に金型工場を新設する。室内を恒温に保ち、EV向け部品などの精密金型製作に適し…

インターモールド タイランド2024 6月19~22日に開催

アジア最大級の金型展示会 アジア最大級の金型関連の専門展示会「インターモールド タイランド2024」(主催:Reed Tradex[RX])が6月19~22日の4日間、タイのバンコク国際貿易展示場で開催される。最新の金型…

金型はワクワクする仕事 山中雅仁氏(日本金型工業会会長)【この人に聞く】

今年6月の日本金型工業会の総会で、3期6年会長を務めた小出悟氏(小出製作所社長)に代わり、新たに会長に就任した山中雅仁氏(ヤマナカゴーキン社長)。「金型づくりはもっとワクワクできる魅力的な仕事のはず。ワクワクするために儲…

金型工業会 eラーニング講座を開講 金型の図面の見方を解説

日本金型工業会はこのほど、eラーニングの講座を開設した。正会員は、工業会のホームページから申し込めば無料で受講できる。会員外で閲覧する場合は会員になる必要がある。 今回開設した講座は「初めての金型図面」。金型業界のハイパ…

トピックス

関連サイト