金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

MARCH

22

新聞購読のお申込み

IoT、AI 活用広がる JIMTOF総集編

11月1日から6日間、東京ビッグサイト開かれた「日本国際工作機械見本市(JIMTOF2018)」。最新の加工技術に加え、IoT(モノのインターネット)や人工知能(AI)の活用など、ものづくりの未来を提示した。こうした最新のツールは金型づくりにどのように活用できるのか。自動化や複合加工技術はどこまで進化しているのか。JIMTOF2018で金型に関する加工技術の進化を取材した。

IoT、AI 活用広がる 変わる金型づくり

出展機の稼働状況を一括表示


   JIMTOF2018の「主役」の一つは、機械や機器をインターネットでつなぐ「IoT」。企画展示では会場を一つの工場に見立て、73社の展示機器約300台を接続。プラットフォームを介し大型モニタで稼働状況を一括表示した。
   日本工作機械工業会の稲葉善治技術委員長(ファナック会長)は「つなぐことはできる。大事なのは何をするかだ」と課題を強調。今回は実用的な新たなIoT活用法が登場した。

機械の稼働状況を監視

   一つが保守監視サービス。ヤマザキマザックの「MazakiCONNECT」は機械をクラウドにつなぎウェブで稼働状況を把握。保守や加工プログラムのバックアップを支援する。
   保守監視や稼働状況の確認は稼働率向上につながる。稼働監視を活用する金型メーカーは「見えなかったものを数値化するだけで2割ほど稼働率が上がった」という。

機器でもIoT化が進む


   AIの活用法も披露された。オークマは主軸に振動センサを搭載。異常をグラフ化することで補修時期を予測する。碌々産業は機械の監視に加え、集積したデータをAIで分析。熱変位補正などの自動化につなげる。三菱電機もAI搭載の形彫放電加工機を発表。ノウハウが必要な放電の条件設定を最適化する。

工作機械のメンテナンス時期を予測

  機器や工具でもIoTの活用が広がっている。THKはリニアガイドにセンサを内蔵し、損傷具合などのデータをオンラインで管理・分析できるサービスを展示。工具ではサンドビックが独自のIoTプラットフォームと機器にセンシング機能を持たせた製品を披露。
 データを有効に活用できるアプリケーションの開発も進む。ファナックが提供するプラットフォーム「フィールドシステム」では28個のアプリが提供可能になり、同様の「Edgecross」では年内にも10個以上に増える予定だ。

  一方で、ある機械メーカーは「各社ともまだ模索段階」と話す。セキュリティ面の不安や、ネットワーク化が未整備という企業も多く、導入までのハードルは依然として高いからだ。今後はこうした課題をいかに解決していくかが鍵となる。「全ての企業がメリットを享受できるような仕組みを構築したい」(稲葉技術委員長)。

金型新聞 平成30年(2018年)12月10日号

関連記事

三井精機工業 金型向けMC新機種の新機種

EVや5G関連に提案 三井精機工業(埼玉県川島町、049-297-5555)はこのほど、カメラレンズや精密部品用金型などの微細加工向けマシニングセンタ「PJ303X」と、大型プレート加工に適したジグ研削盤「J750G」を…

豊田自動織機 NCシミュレーションの効果的な運用手法【金型テクノラボ】

近年、金型や部品加工における加工効率を向上する「NCプログラムの送り速度を最適制御するソフト」が注目されている。当社もCGTech社製「VERICUT Force」を導入。これを最大限活用するための効果的な運用手法につい…

自動で5軸の干渉回避
C&Gシステムズ

キャムツールの新版  C&Gシステムズは4月、効率的な干渉回避を自動で算出するなど、同時5軸加工に対応する機能を盛り込んだ「CAM‐TOOL(キャムツール)」の新版「V15・1」を発売した。  今回追加した「同…

鋳造に独自の新工法
マツダ

特集 次世代車で変わる駆動部品の金型鋳造に独自の新工法  次世代自動車の技術は電動化に限らない。注目されるのがエンジンの進化だ。燃費性能を追求する新型エンジン「スカイアクティブ」。多くの自動車メーカーが電動化に力を入れる…

ゴードーソリューション データ保管箱『NAZCA5 GEMBACO』発売

加工現場のあらゆるデータを一元管理 CAD/CAMなどを手掛けるゴードーソリューション(浜松市中央区)は加工現場向けデータ管理ソフト「NAZCA5 EDM Lite」の後継機種である新製品「NAZCA5 GEMBACO(…

トピックス

関連サイト