岐阜県金型工業組合は第52回通常総会を開き、役員改選を行った結果、加藤丈詞氏(カトーメテック社長)が新理事長に選ばれた。また、副理事長には大垣精工の小森二郎氏、朝日興業の森良二氏に加え、丸順の川瀬典男氏が新たに選出された…
岐阜県金型工業組合 工業高校生金型コンテスト、県内の10校が参加
人材の定着を促進
岐阜県内の工業高校生を対象にした第3回工業高校生金型コンテストが12月8日、岐阜県立国際たくみアカデミー(岐阜県美濃加茂市)で開かれ、県内10校、関係者も含め約90人が参加した。
可児工業と高山工業が優秀賞
コンテストはプレス部門と射出部門に分かれ、優秀賞や敢闘賞、特別賞が設けられ、各校の金型や製品の展示、プレゼンなどで評価される。優秀賞はプレス部門で可児工業が、射出部門で高山工業が輝いた。コンテストは岐阜県金型工業組合が主導で参加した高校生に金型製作のアドバイスや加工指導などを行いながら、金型と製品を製造していく。そうすることで高校生たちに地元企業や金型作りの楽しさを実感してもらい、県内の人材の定着を図るものだ。同組合の黒田隆理事長は「1年目より2年目、2年目より3年目と年を追うごとに良くなっている。コンテストはものづくりを体験してもらうことで少しでも県内の製造業に興味を持ち就職につながればと始めた。これから社会に出ても、この経験を活かして頑張ってください」と参加した高校生たちにエールを送った。
今回のコンテストの課題はキーホルダーの製作。参加した高校生は機械系学科の3年生で、学んだ知識や技能に加え、企業のサポートを得ながら実践的な技術や技能の習得を図る。金型の設計・製造は困難の連続であり、課題解決能力や創造性など様々な能力を身に付けるのが目的。プレス部門を審査した岐阜大学の山下実教授は「どの金型も工夫があり、素晴らしい成果を見せて頂き感動した」と感想を述べれば、射出部門を審査した同大学の新川真人准教授は「毎回驚かされる。難しいことに挑戦し、取り組もうという意思が感じられる」とコンテストを通じて高校生たちの成長がみられた。同組合では2019年の第4回目を目指す予定だ。
参加した高校は大垣工業、岐南工業、岐阜総合学園、岐阜工業、可児工業、多治見工業、中津川工業、高山工業、関商工、岐阜第一の10校。
受賞はプレス部門で優秀賞=可児工業、敢闘賞(2位)=大垣工業、特別賞=高山工業、射出部門は優秀賞=高山工業、敢闘賞(2位)=岐阜第一、敢闘賞(3位)=大垣工業、特別賞=岐阜総合学園。
金型新聞2019年1月10日号
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