金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

DECEMBER

13

新聞購読のお申込み

オークマ 5面加工門形MC「MCR−S(Super)」でプレス型の生産を革新

レーザで熱処理や肉盛りも

オークマは、高速・高精度・高面品位加工を実現する5面加工門形マシニングセンタ 「MCR‐S(Super)」(写真)を開発し注目を集めている。自動車用プレス金型加工において、高い形状精度と加工面品位を維持しながら高速連続切削送りを実現し、加工時間を25%短縮する。フライス加工の切削量710㎤/分と重切削にも対応。「サーボナビ」を搭載し、加工物の重量に合わせてテーブル加速度を自律的に最大化する。

NC制御技術「Hyper‐Surface」は、加工面不良につながる加工プログラムの乱れを自動補整し、加工面に筋目や縞模様がない高面品位加工を実現する。

長時間連続加工においても安定した高精度加工が可能で、凸凹金型合わせ時間を大幅削減する。

工具の割出角度に合わせてセンサが旋回し、精密な撮像で刃先位置を高精度に計測する「旋回式撮像センサ」により、工具の割出角度が異なる加工エリア間の段差は10μm以下(従来機比1/2)。撮像画像の記録によりトレーサビリティを確保し、工具状態の管理を容易にする。

そして、特筆すべきは、レーザユニット搭載により、プレス金型の熱処理と肉盛り補修を機上で実現すること。プレス金型の熱処理と肉盛り補修を機上で実現金型の載せ替えなしで、段取り作業と次工程待ちの時間を大幅短縮する。一週間以上要する社外での焼入れ工程、補修工程を一台の機械に集約する。レーザ精密焼入れとLMD方式の金属積層造形の両方に対応している。

金型新聞2019年1月10日号

関連記事

電動化3種の神器に挑む
〜生産現場を訪ねて〜 ニシムラ(愛知県豊田市)

特集  次世代車で変わる駆動部品の金型(バッテリー、モータ、電子部品)  「自動車向けの金型を手掛ける企業は今後、バッテリー、モータ、電子部品、この3部品に携わっていないと生き残れない時代になる」と話すのはプレ…

三井精機工業 高精度加工の自動化技術を披露

工場見学会を開催 三井精機工業(埼玉県川島町、049-297-5555)は3月9~11日の3日間、本社工場で工場見学会を開いた。「高精度加工の自動化」をテーマに、機上計測を搭載したジグ研削盤や微細加工に特化した立形マシニ…

日本アイ・ティ・エフ 大型金型の水素フリーDLCコーティング加工に力

500角100㎏に対応 DLCなどのコーティングを手掛ける日本アイ・ティ・エフ(京都市南区、075-931-6282)が、大型金型のDLCコーティング加工に力を入れている。自動車のマルチマテリアル化などを背景に金型へのコ…

瑞穂工業 SurmoX処理を販売

摩擦低減で長寿命化 超硬合金・工具メーカーの瑞穂工業(大阪市西淀川区、06・6471・4721)は独自の超硬合金への表面改質技術である「SurmoX処理」を販売している。冷間鍛造金型や伸線ダイスなどの長寿命化や粉末成形金…

ニッシン・パーテクチュアル パンチ寿命を2〜3倍に向上

レーザーで表面に微細なくぼみ 冷間圧造金型メーカーのニッシン・パーテクチュアル(埼玉県春日部市、中村稔社長)は、金型のパンチの寿命を向上させる表面改質技術を開発した。フェムト秒レーザー(1兆分の1秒)加工機でパンチ表面に…

トピックス

関連サイト