金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

DECEMBER

03

新聞購読のお申込み

オークマ 5面加工門形MC「MCR−S(Super)」でプレス型の生産を革新

レーザで熱処理や肉盛りも

オークマは、高速・高精度・高面品位加工を実現する5面加工門形マシニングセンタ 「MCR‐S(Super)」(写真)を開発し注目を集めている。自動車用プレス金型加工において、高い形状精度と加工面品位を維持しながら高速連続切削送りを実現し、加工時間を25%短縮する。フライス加工の切削量710㎤/分と重切削にも対応。「サーボナビ」を搭載し、加工物の重量に合わせてテーブル加速度を自律的に最大化する。

NC制御技術「Hyper‐Surface」は、加工面不良につながる加工プログラムの乱れを自動補整し、加工面に筋目や縞模様がない高面品位加工を実現する。

長時間連続加工においても安定した高精度加工が可能で、凸凹金型合わせ時間を大幅削減する。

工具の割出角度に合わせてセンサが旋回し、精密な撮像で刃先位置を高精度に計測する「旋回式撮像センサ」により、工具の割出角度が異なる加工エリア間の段差は10μm以下(従来機比1/2)。撮像画像の記録によりトレーサビリティを確保し、工具状態の管理を容易にする。

そして、特筆すべきは、レーザユニット搭載により、プレス金型の熱処理と肉盛り補修を機上で実現すること。プレス金型の熱処理と肉盛り補修を機上で実現金型の載せ替えなしで、段取り作業と次工程待ちの時間を大幅短縮する。一週間以上要する社外での焼入れ工程、補修工程を一台の機械に集約する。レーザ精密焼入れとLMD方式の金属積層造形の両方に対応している。

金型新聞2019年1月10日号

関連記事

三協オイルレス工業 加工力3.3倍のカムユニット

厚板・ハイテンに対応 三協オイルレス工業(東京都府中市、042-364-1471)はこのほど、最大加工力を同社従来品比約3.3倍の98.0kNに高めたカムユニット「SDCHL」を発売した。下置きタイプで、厚板材や高張力鋼…

研削盤3機種を発表 長島精工 

研削盤3機種を発表 長島精工 

省スペース設計・自動化も対応  研削盤メーカーである長島精工(京都府宇治市、0774・45・3611)は先日開かれたJIMTOF2018で新製品の精密小型ネジ研削盤2機種(内径ネジ及び外径ネジ)と、超精密高効率円筒研削盤…

日本アイ・ティ・エフ 大型金型の水素フリーDLCコーティング加工に力

500角100㎏に対応 DLCなどのコーティングを手掛ける日本アイ・ティ・エフ(京都市南区、075-931-6282)が、大型金型のDLCコーティング加工に力を入れている。自動車のマルチマテリアル化などを背景に金型へのコ…

OKK 立型MC「VMR」をモデルチェンジ

リードタイム短縮・ 操作性や剛性を向上 OKK(兵庫県伊丹市、072-782-5121)は主力の立型マシニングセンタ「VMRシリーズ」をモデルチェンジした。モジュール(機械構成要素)として生産できるように設計レベルから見…

抜き加工のカス上がり防ぐ〜ハルツ〜

独自のボタンダイ開発  プレス金型メーカーのハルツ(横浜市金沢区、045-783-8601)はこのほど、抜き加工のカス上がりを防ぐボタンダイを開発した。ダイの内径にボールプランジャーや凸材を埋め込み、抜きカスが上がるのを…

トピックス

関連サイト