金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

DECEMBER

02

新聞購読のお申込み

最新の加工技術が競演
インターモールド2019

 金型加工技術の展示会「インターモールド2019」(主催:日本金型工業会)が4月17~20日、東京ビッグサイト青海展示棟(東京都江東区)で開かれる。切削や研削、放電、3D造形などの加工技術をはじめ、測定、設計、表面処理など金型づくりに関連する最新技術が世界から集まる。電動化や自動化など自動車産業の未来をテーマとする講演会も開かれ、日本の金型の未来を展望する格好の機会となりそうだ。

来場5万人を見込む※写真は昨年の大阪展

いよいよ開幕

 インターモールドは国内最大の金型加工技術の展示会。今回は金型づくりに関連する工作機械や加工用工具、工作機器、測定機、ソフトウェアをはじめ、金型、プレス部品など国内・海外の462社・団体(3月19日現在)が出展し、金型加工や金型、プレス加工の技術を披露する。

 インターモールドは昨年から4月と6月の年2回開かれている。4月は東京と大阪で交互に開催されており(※6月は名古屋)、今年はこの4月、東京・青海にオープンしたばかりの東京ビッグサイト青海展示棟で開かれる。

微細、高精度、自動化…3D造形のパビリオン

 見どころは世界から集まる金型加工の最新技術。工作機械は、高品位な形状加工ができるマシニングセンタや5軸加工機、微細・精密加工ができるワイヤ、放電加工機、自動化により段取り時間を削減できる研削盤などが登場する。今回は、近年ものづくりで話題の3Dプリンティングの最新技術を紹介するパビリオンも開設する。

 加工用工具や工作機器は高硬度材を効率良く加工できる工具や超微細加工用の工具、加工時に振動が極めて少ない工具保持具が、測定機器では微細形状3次元測定機や機上測定機の新型が出展する。

車の未来テーマに講演も

 5軸対応の新型CAD/CAM、金型の寿命を大幅に高める型材や、成形時に金型の温度を測るセンサ、欠損した金型を補修できるレーザー溶接機など金型の品質や生産効率を高める技術が出品される。

 また開催期間中には住友電気工業の西田光男氏生産技術本部長や日本自動車部品工業会の松島正秀技術担当顧問が自動車産業の未来について講演するほか、出展企業による金型加工技術に関するテクニカルセミナーも開かれる。

会場は青海展示棟

 今回、注意すべきは会場の場所。新設した青海展示棟の最寄り駅はりんかい線東京テレポート。例年と同じ東ホールではないので国際展示場駅で降りないように気をつけて。

金型新聞 2019年4月10日

関連記事

ケイ・エス・エム 金型技術生かし、医療やロボに参入【金型の底力】

徹底して顧客の声を聞く 高温の射出成形用金型を得意とするケイ・エス・エムは医療機器分野への参入やロボット販売など事業の多角化を進めている。新事業の立ち上げで苦労する企業が多い中、成功しているのは「金型技術をコアにものづく…

【ひと】ベントム工業社長・本田大介さん システム会社を立ち上げた金型経営者

システム会社立ち上げた金型経営者  クラシック音楽事務所の営業から父親が創業した鋳造・ダイカスト金型メーカーに転職。会社を受け継いだ後、工程管理を手掛けるシステム開発会社を設立した。異色の金型経営者だ。  入社した当初は…

金型取引適正化へ<br>経産省が報告書

金型取引適正化へ
経産省が報告書

分割支払いや契約書面化  金型取引の適正化に向けた動きが本格化してきた。昨年12月に経済産業省がまとめた報告書で、発注時点での分割支払いについて言及したほか、契約内容の書面化徹底を促すなど金型取引の改善に向け、原則を示し…

福井精機工業がPC付MCなど6台設備

福井精機工業がPC付MCなど6台設備

樹脂リテーナー金型を柱 丸モノ・角モノ 何でも挑戦!  「丸モノ金型」の福井精機工業(大阪市大正区)は昨年10月、パレットチャンジャ―付き立形マシニングセンタなど6台を設備し、新たな挑戦に入った。主力のトヨタ自動車グルー…

新型コロナ<br>受注、生産への対策は

新型コロナ
受注、生産への対策は

 コロナウイルスによる影響が広がる中で、金型メーカーはどう考え、どのような対策をとっているのか。新規開拓、他分野に進出、資金確保、働き方の見直しなど様々な手を打ち始めている。受注、生産面でそれぞれの対策と、今回のコロナ禍…

トピックス

関連サイト