情報通信産業や自動車産業の進歩に伴い、部材の集積・小型化が進んでいる。部材の生産に用いられる高硬度な金型の加工では工具の摩耗が早く進行する課題があるほか、様々な被削性のある被削材の加工にも対応する必要がある。本稿では、こ…
CGTech 「ベリカット」新版、解析速度や精度向上
CGTech(東京都豊島区、03-5911-4688)はこのほど、NCマシンシミュレーション「べリカット」の新版V9.2を発表した。解析速度や精度の向上のほか、新たな工具への対応、機械データの取り込みに対応するなど、大幅に機能を強化した。
新版では、ポリゴン数が多い詳細なモデル間の干渉チェックを大幅にスピードアップ。タイトな切削解像度での材凌辱のシミュレーションを最大で3割高速化した。切削工具のサポート強化では、ロリポップ、面取り、シュレッドミルなど新たに、簡単に定義できる切削工具を増やした。
また、マシニングクラウド社が提供する機械ストロークなどの情報が付加された機械データのインポートにも対応。べリカットのマシン構成プロセスを簡素化し、セットアップが簡単にできる。
新版では、これら以外にも、プログラムの最適化ツール「フォース」や、切削工具の詳細な情報を素早くレポートできるなど多くの機能を追加した。
金型新聞 2022年4月10日
関連記事
金型作製プロセスでは原型に熱が影響することから、原型としての材料選択肢は少ない。産業技術総合研究所では構造を高精度に保存可能な金属薄膜を40度で成膜することができる低温成膜技術を開発した。この技術で3万個以上の小さな眼で…
生成AI、5Gの進展や、EV化による電子部品の増加により、半導体市場の継続成長が見込まれている。同時に半導体を熱・光・物理的衝撃などの外的要因から保護するための半導体封止に用いられる半導体封止金型の需要も増加傾向にある。…
平面研削加工はこれまで、加工条件の設定や砥石の管理に高い技能が必要なため熟練技能者の存在が不可欠だった。しかし近年、自動化技術をはじめとする様々な機能を搭載する平面研削盤の登場で、誰でも簡単に加工できるようになりつつある…
金型は大量生産の治具から個別少量生産へとシフトしたことで、高品質な「個の量産」技術が求められている。そこで必要になるのが膨大に増えるデータの適切な管理や共有。本稿では新たなデータ連動テクノロジー「メタデータ」を活用し、製…