金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

MAY

02

新聞購読のお申込み

ホットスタンプ専用材種 「DHA︲HS1」発売
大同特殊鋼

 大同特殊鋼はホットスタンピング専用の金型用鋼「DHA—HS1」を開発、販売を開始した(写真)。熱伝導性を高め成形サイクルを向上させるとともに、高硬度化や軟化抵抗を大きくすることで、金型の長寿命化を図った。

 ホットスタンピングは、高温に加熱した板材を金型内で成形し、冷却することで1Gpa以上の高い強度が得られる。800℃超まで加熱された鋼板を、金型で200℃以下に急冷するため、材料には高い熱伝導性が求められる。

 今回開発した材種は室温で約36(W/m・K)という高い熱伝導性を実現。従来使われていたSKD61に比べ「1・5倍くらいの熱伝導性で、820℃から200℃に冷却する時間を35%削減した」(工具鋼事業部企画開発部の井上幸一郎部長)という。

 もう一つホットスタンプで求められるのは耐摩耗性。新材種はSKD61より硬い54HRCという高硬度化を図り、対摩耗性を高めた。さらに「熱による軟化抵抗がSKD61に比べ約10倍」(井上部長)を確保し、熱を加えても柔らかくなりづらく、金型の長寿命化につながる。

 自動車の軽量化をめぐり、超ハイテン材の採用が増えているが、日本では冷間プレスで成形することが多い。一方、ホットスタンピングは欧州を中心に拡大してきた。しかし、近年では、スペインのプレス部品メーカーのゲスタンプが日本に工場を設けたり、日本のプレスメーカーでもラインを構築したりするなど、ホットスタンピング広がりつつある。

金型しんぶん 2019年6月7日

関連記事

キャプテンインダストリーズ 金型の点測定に特化

機上計測ソフトウエア キャプテンインダストリーズ(東京都江戸川区、03-5674-1161)はこのほど、金型の点測定に特化した機上計測ソフトウエア「NCメジャー3軸」(写真)を発売した。買取(税別48万4500円)とサブ…

設計自由度高めた3D造形技術 大陽日酸【金型テクノラボ】

金属3Dプリンタが試作造形や最終製品にとどまらず、金型づくりでの採用も進んでいる。活用が広がる一方、多くのプリンタで課題とされるのが、オーバーハング部を支えるサポート部への対応と、熱効率を最大化するための大口径化だ。本稿…

NKワークス 5軸用バイス、把持力30%向上

 NKワークス(東京都千代田区、03-3864-5411)はこのほど、米5thAXIS(フィフスアクシス)社製の5軸バイス「Xシリーズ」を発売した。従来品に比べ、把持力が約30%向上し、対応できる被削材の範囲が大幅に拡大…

ヤマシタワークス 「ハイブリッド打錠用きね」が発明奨励賞を受賞

ヤマシタワークスはこのほど、薬品などの錠剤を錆びずに打錠できる「ハイブリッド打錠用杵」で、発明協会の「発明奨励賞」を受賞した。同賞は科学技術の発展と産業振興に貢献した製品や技術に贈られる賞。 受賞した製品は同社の鏡面磨き…

【Breakthrough!】金属3Dプリンタ

ダイカストやプラスチック金型で金属3Dプリンタが採用されるケースが出始めてきた。造形条件の確立、レーザーの進化による高速造形など作業性の改善が背景にある。マルエージング鋼やSKD61相当材など金型に適した粉末材料が登場し…

トピックス

関連サイト