機械や工具の最新情報など金型業界の今をお届けする「金型しんぶんONLINE」

search menu

MAY

16

新聞購読のお申込み

2021年に売上高50億円
オネストン 鈴木 良博社長に聞く

 パンチやダイ、強力ばねなどプレス金型部品を取り扱うオネストンは2021年に創業50周年を迎える。プレス部品専門商社として基盤を築き、近年は「1個づくり」をテーマにした特殊品対応やリバースエンジニアリングほか、アメリカ・ケンタッキー州への進出(オネストン・アメリカ)、16年にはプレス金型メーカーのトーハラ(名古屋市守山区)と橋村製作所(愛知県刈谷市)をグループ化するなど、事業領域を拡大させている。創業50周年を控えた同社の鈴木良博社長に今後の方向性を聞いた。

創業50周年に向けて 


直近の市況は?

 当社の主要ユーザーはスタンピングメーカーで自動車の生産台数が大きく影響する。足元の生産台数は堅調で、10月に消費増税による駆け込み需要も期待できるため、プレス部品需要はある程度見込める。一方、新規の金型案件はモデルチェンジの谷間で少ない。今秋から動き出すと聞いているので期待している。

現状の設備投資は?

 新規金型は年末出図、来年2~3月トライという計画なのでトーハラでは新しい5面加工機を導入する。型市況はあまり良くないので設備するには良い時期。来年以降も大型金型の需要は高まるとみている。また、プレス部品はハイテン材の影響で付加価値の高い部品やメンテナンスが必要だ。今期は売上高37億8000万円を目標に、ここまで進捗率も良く、9月までの駆け込みも期待できるが、10月以降が少し心配だ。

金型メーカー2社との連携は?

 北米で使用されるトーハラの金型メンテナンスをオネストン・アメリカで行うなど連携は順調だ。図面のやり取りも簡素になり、リードタイム短縮につながっている。その上、トーハラは大型(トランスファー3000t級)、橋村製作所は小型(順送250t級)になるため、幅広く金型を受注できるのも強みだ。

大型設備の新工場 金型製造も視野に

豊田市に新工場もできますね。

 今年9月に起工し、20年9月をメドに竣工予定で大型設備を導入する。設備は岡崎工場からBT50の立形マシニングセンタ2台を移設するほか、新たに大型5面加工機2台を導入する予定だ。テーブルサイズは4000×2000㎜と5000×2500㎜で、門幅3000㎜までの鋳物ベースやコモンプレートなども加工できる。プレス加工はハイテン材の採用などで金型が大型化しており、トーハラで加工出来ないものを新工場で対応するほか、オネストン本体も受注できる幅が広がる。大型加工で困っているユーザーは多く、需要は取り込めるはずだ。新工場では金型受注も将来的に構想している。

金型製造も視野に?

 事業としてはプレス金型部品の商社から部品加工、型設計・製造、シミュレーションなどグループでの受注体制を整えている。新工場ができれば、オネストン本体も型設計から金型加工、組付まで出来る。まだ最終仕上げはトーハラの支援(人材)が必要で、今後はグループ間での人材交流・育成を図っていく考えだ。新工場はまだスペースに余裕があるのでプレス機の導入も検討している。

 21年に売上高50億円が目標です。

 グループで50億円、オネストン単体では40億円を目指す計画だ。過去に41・2億円を達成したこともあるので不可能ではない。新工場の稼働で、型受注から部品・メンテナンスなど幅広い領域で展開できれば可能。これまで携わるものが限られていたが、将来はグローバルを視野に様々なソリューションを提供できる企業を目指したい。日本の金型は高い技術と地位があるので、それを死守するため業界に貢献できる企業を目指すつもりだ。

金型しんぶん 2019年6月7日

関連記事

がんばれ!日本の金型産業特集<br>積水工機製作所 海田 拓洋 社長

がんばれ!日本の金型産業特集
積水工機製作所 海田 拓洋 社長

3ヵ年計画で生産性1.5倍に 継続的な設備投資で生産性向上 「3ヵ年計画で金型工場を2012年対比で生産性を1.5倍に引き上げる」と目標を語る海田社長。同社はインパネ、バンパーなど自動車の大型プラスチック成形用金型を得意…

この人に聞く2015 <br>型技術協会 会長 田岡 秀樹氏

この人に聞く2015
型技術協会 会長 田岡 秀樹氏

出会い生み出せる場に 来年30周年、記念事業 全社参加の展示会  金型技術者、経営者らが集まる型技術協会は来年30周年を迎える。来年9月には、大田区産業プラザPiOで記念イベントを開く予定だ。「全会員参加で出会いの場を創…

日本金型工業会 会長 小出 悟氏 (小出製作所社長)
〜鳥瞰蟻瞰〜

金型は量産の道具 理解するマスターが必要人材発掘が経営者の仕事  「金型は量産のための道具である」と長年言い続けています。金型というものの本質がそこにあると思うからです。お客様は金型が欲しいわけじゃない。金型を使って効率…

特集 リーダーの条件

 昨秋、日本金型工業会は6年ぶりに改訂した「令和時代の金型産業ビジョン」で、金型メーカーはこれまでのように単に言われたものを作るだけの「工場」から、顧客に価値提供する「企業」への変革が必要だと指摘した。これまで続けてきた…

がんばれ!日本の金型産業特集<br>山内エンジニアリング 山内 章 社長

がんばれ!日本の金型産業特集
山内エンジニアリング 山内 章 社長

常識を打ち崩す金型づくり 切削加工をプレス化  円筒形状部品の内径に溝やネジ形状を汎用プレス機で加工できる金型に挑戦する企業が、神奈川県相模原市にある。山内エンジニアリングは昨夏、サポイン事業(戦略的基盤技術高度化支援事…

トピックス

関連サイト
一般社団法人日本工作機械工業会
日本機械工具工業会
一般社団法人日本工作機器工業会
日本精密測定機器工業会
日本光学測定機工業会
全国作業工具工業組合
日本精密機械工業会
日本工作機械輸入協会 jmtia
日本金型工業会 jmtia