3D積層部品の後加工 津田駒工業(石川県野々市市、076・294・5111)は、3D積層造形部品の仕上げ加工や試作部品の加工向けとして開発した小型加工機「MDP‐0002」を発売した。 主軸は毎分最高3万回転。加工できる…
進化するロボ活用技術
メカトロテックジャパン
国内最大規模の工作機械見本市であるメカトロテックジャパン2019(主催:ニュースダイジェ スト社、共催:愛知県機械工具商業協同組合、MECT)がポートメッセなごや(名古屋市港区)で開かれる。開催期間は10月23日㈬~26㈯までで、時間は10時~17時、25日㈮は18時まで、26日㈯は16時まで。展示規模は過去最多の477社・団体で、全出展者のうち58社が初出展。小間数も1941小間と前回展の1933小間を上回り、リーマンショック前の2007年展に次ぐ規模で開催され、来場者数8万人超えを目指す。
次代の自動化・省人化提案
前回の様子

MECTは1987年に始まったFA技術の専門展で、今回は通算17回目を数える。出展製品は工作機械や切削工具、工作機器、測定機器、CAD/CAM/CAE、産業用ロボット、搬送装置、環境・安全対応機器装置など。セミナー関係は出展者が技術紹介を行う出展者ワークショップ、「自動車」「航空機」「ロボット」分野の最先端の知識が得られる講演会、ロボットをテーマにした企画展示が催される予定だ。
過去最多の出展者
477社・団体
出展製品の内容は、工作機械が大小含め270台、鍛圧・板金機械は21台展示されるほか、1年以内に発表された新製品は1426点にのぼる。製造業は人手不足が課題となっており、自動化や省人化、省力化をテーマとする出展者は多い。ロボットの活用・適用範囲がますます広がっており、人の代替えや工程間搬送、様々な機器との連携や組み合わせによる自動化は大きな見どころだ。センシング技術や制御技術も向上し、磨き工程などもロボット化が進んでいる。また、IoTを活用した機械の稼働監視や保全、加工中のモニタリングも着実に進化している。
金属3Dプリンタといったアディティブマニュファクチャリング(AM)も新技術が披露される。5軸加工機と積層造形との組み合わせやAM対応CAMなどソフトウェアも充実してきており、今後拡大が予想される。また、高精度・精密加工分野では、新材種の工具やダイヤモンド・CBN工具、加工効率を上げるバレル形状の工具を展示。金型分野でニーズが高まっている大型化では高精度な大型加工機や高精度研削盤も必見。
1号館の特設会場で行われる主催者企画コンセプトゾーンは「中小必見‼ロボットで現場が変わる」をテーマに、4つのロボット活用法を披露するほか、スペシャルトークセッションも開かれる予定だ。「自動車」「航空機」「ロボット」の最新トレンドを各分野のトップランナーが紹介する講演会も産業動向を知る上で参考になるだろう。
開催概要
- 会 期: 2019年10月23日㈬~26日㈯
- 会 場:ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)
- 入場料: 1,000円。団体10人以上1人500円。
- 事前登録者、海外来場者、学生は無料。
- 出展者数: 477社・団体
- 主 催: ニュースダイジェスト社
- 共 催: 愛知県機械工具商業協同組合
- 出展製品: 工作機械、鍛圧・板金加工機、射出成形機、3Dプリンター、機械工具、鋸刃、切削工具、工作機器、試験機器、研削砥石、研磨剤、油圧・空圧・水圧機器、歯車・歯車装置、環境・安全対応機器装置、CAD/CAM/CAE、制御装置・関連ソフトウエア、産業用ロボット、搬送装置、洗浄機械装置、品質管理・安全・試験認証機関、新素材、マイクロマシン、ナノテクノロジー関連など。
金型しんぶん 2019年10月10日
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