昨秋、日本金型工業会は6年ぶりに改訂した「令和時代の金型産業ビジョン」で、金型メーカーはこれまでのように単に言われたものを作るだけの「工場」から、顧客に価値提供する「企業」への変革が必要だと指摘した。これまで続けてきた…
TECH BARを開催
MACHICOCO
「町工場の技術をわかりやすく、もっと身近に。」を合言葉に、町工場のための情報発信サイトなどを手掛けるMACHICOCO(大阪府東大阪市)は工場の技術者やデザイナー、一般の人までモノづくりが好きな人が集まってアイデア、工法などを話し合う「TECH BAR」を開催している。
アイデアを語り形に
10月19日に開かれた第3回目では、実際の工場をVRで体験したり、プラスチック成型の疑似体験を行うなど、普段知ることができない町工場の技術や雰囲気を体感した。集まった人の職業は金型メーカーや部品加工、特殊な歯車加工や金網製造、インダストリアルデザイナーなど様々な人々が集まり、互いの仕事や技術など交流を図った。

MACHICOCO代表の戸屋加代氏は「気軽に来て、つながれるような会を目指している。今日はmonootoのサービスの中に工場の情報発信があり、VRで工場見学をしたいというニーズもあり、金型メーカーの津島さんと金網製造を手掛ける共和鋼業さんにご協力頂いたので、皆さんにも体験してもらい、ご意見を伺いたい」と、工場の動画や金型を知らない人でも分かりやすく金型の構造が分かるようにアクリル製の金型で成型体験を実施した。
同社の事業は工場の情報発信や工場紹介(VR動画)などを行うmonootoやモノづくりベンチャーを支援するガレージ東大阪の運営、職人の技術とアイデアで生まれた商品の販売を行うGH storeなどを手掛けている。
金型しんぶん 2019年11月10日
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