金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JUNE

07

新聞購読のお申込み

日進工具が展示会

後藤社長に聞く 見どころと狙い

 12年ぶりに日進工具が精密微細加工に特化したプライベートショー「NSTOOLプライベートショー2020精密・微細加工技術展」。小径エンドミルはもとより、微細加工機、治具、そして切削加工ユーザーがワークサンプルを披露する。「精密微細のマーケットを作り、拡大していきたい」と話す後藤弘治社長に展示会の狙いや見どころ、精密微細加工の未来などを聞いた。

「つくる」の先をつくる

見どころは。

 精密微細の最高峰の技術が集結するのが最大の見どころ。当社の新製品だけでなく、工作機械、周辺機器メーカー、大学が出展する。何より各地の精密微細加工を得意としている加工ユーザーに多くのワークサンプルを展示頂けるのが特長だ。

なぜそこまでこだわる。

 精密微細のマーケットを作り、広げていくことが役目だと考えているからだ。今は「どこに相談していいかわからない」というレベルの精密微細加工に挑むユーザーも少なくない。「こんな加工があるのか」とか「こんなレベルの工具があるのか」と知ってもらえれば、新たな加工方法や部品が生まれるかもしれない。ユーザーが伸びればマーケットも拡大する。当社が掲げる『「つくる」の先をつくる』というのはそういうことだ。

単なる製品発表の展示会ではないですね。

 切削加工ユーザーとの最新の微細加工技術のマッチングの場といえるかもしれない。もちろん、これから精密分野に参入する方も大歓迎だ。最先端を理解しないと、ベンチマークも取れない。

精密微細の市場をどうみるか。

 明確な統計はないし測れない。例えば凄い金型を作り、それによって何千万個の部品市場ができたとする。その市場をどう判断するのか難しい。だが、当社の売上高だけ見ても、約6年で、倍増し100億円を突破した。このことからも拡大しているのは間違いない。

今後も成長するか。

 精密な車載部品が増えているし、スマホもカメラの搭載は増加している。5Gでも精密微細化は進むので、成長市場だと思う。ただ、先にも言ったように、その市場を創っていくのが当社の役割だ。15年前に0・01㎜のエンドミルを開発した時に「何に使うのか」という懐疑的な意見が出た。今は0・05㎜の市場ができつつある。0・01㎜があるのなら「この加工ができるのではないか」と感じた顧客が市場を作ってくれたからだ。こうした前例がないものを世に問うことで、市場を広げていきたい。

金型しんぶん 2020年1月10日

関連記事

日本金型工業会 市場拡大WGリーダー 大場総一郎氏に聞く【特集:日本金型工業会第14回定時総会】

営業力強化し、海外市場開拓 日本国内の市場が縮小傾向にあり、受注を待っているだけでは、金型メーカーは厳しい状況が続きます。現状を打破するためには、金型メーカーが自立して仕事を受注し、市場拡大を自ら成し遂げるのが理想です。…

冨士ダイス 西嶋守男社長に聞く<br>世界で認知されるブランドに

冨士ダイス 西嶋守男社長に聞く
世界で認知されるブランドに

生産効率向上し、需要増に対応  耐摩耗工具メーカーとして国内トップシェアを誇る冨士ダイス。超硬合金製のダイスやロール、製缶用金型、ガラスレンズ成形用金型など耐摩耗工具に特化した事業を展開し、来年には創業70年を迎える。「…

【鳥瞰蟻瞰】福井精機工業社長・清水一蔵氏「これからの金型の価値は、生産技術支えるプロデュース力」

金型の価値が変わる これからの価値とは、生産技術支えるプロデュース力  高度な技能や経験、専門知識がなくても金型が作れる環境になってきました。なぜなら、これまで職人技と言われた金型加工は工作機械や切削工具などの発達によっ…

デジタル技術を活用し工法の最適化、人材育成、新製品開発に挑む熱間鍛造金型メーカー【金型の底力】

伊藤製作所(愛知県弥富市)は熱間鍛造金型やダイセットを主力とし、クランクシャフトなどの自動車向けや建機・重機、免振装置、航空機といった幅広い市場で活躍する。特に大型の金型やダイセットが得意で、ダイセットは500~6300…

【ひと】ヤマシタワークス・福田 真弓さん 薬剤の金型を加工するママさんNC担当者

二人の子供を持つママさんNC加工担当者。入社のきっかけは、よくあるパート募集。応募したのは勤務時間が10時から15時までと働きたい時間に合致していたから。ただ、通常のパートと違ったのが、募集の職種が「NC加工」だったこと…

トピックス

関連サイト