バンパーやグリルなどの自動車部品を中心に、家電製品、一般産業用品といった幅広い産業分野のプラスチック射出成形用金型を手掛ける明輝(神奈川県厚木市、046-224-2251)。同社は20年以上に渡ってMOLDINOの切削工…
【ひと】ケーワールドism社長・澤井健司さん(55) 金型技術生かし自社商品をヒットさせた
金型技術活かし自社商品をヒットさせた

『日本一の金型職人になりたい』と、金型製作に没頭した若き日の澤井健司社長。町工場が集積する大阪・八尾で金型作りに励む日々だったが、ひょんなことから独立し、ケーワールドismを設立。金型製作と量産を手掛けるが、「量産が大きくなり、当初描いていた金型で貢献したいという目標からズレてしまった」と、7年前に再度金型で顧客の課題解決に取り組もうと再スタートした。
同社を一躍有名にしたのが自社製品のシャンプーボトル「Lindpark」のヒットだ。テレビにも紹介され、これまで累計約5万本を販売。この商品には澤井社長の環境への思いが詰まっている。「プラスチックの隆盛で成長してきたプラ型だが、今はプラスチックに対する逆風は強い。産廃の問題がある以上、金型技術で環境に配慮した商品を作りたかった」。
開発にあたって目を付けたのが産廃のサイクル。耐久性や安価なものでは消費者が捨てる頻度も多くなるため、耐久性が高く(検査証付き)、愛着の持てる商品で、かつ詰め替えを促進できる仕組みと中身をすべて使い切ることができる設計にし、これまで培った金型技術や材料知識、成形技術のノウハウを活かし、ガラス品のような質感や高級感のあるデザインを実現。
「次はプラの使用量を減らす」と、バイオプラスチックの活用を検討。新型コロナウイルスで抗菌・殺菌ニーズが高まり、植物由来の効果を活かした商品開発が始まった。
金型新聞 2020年9月10日
関連記事
企業見学会に注力 日本金型工業会東部支部の若手経営者らが集まる天青会の会長に今年5月、就任した。現場至上主義を自身のテーマとして掲げ、「今年は、工場見学会など現場に足を運ぶということをメインに活動していきたい」と意気込…
Hexagon(東京都千代田、03-6275-0870)は、計測やCAE、CAD/CAM技術を生かして製造プロセスのDX化を推進する「Smart Manufacturing(スマートマニュファクチャリング)ソリューション…
産業用ガスメーカーの大陽日酸はガスの高い知見を武器に金属AMによる金型づくりを提案している。海外製の金属AM装置販売のほか、粉末の管理、シールドガスによる水分や酸素濃度の管理、造形ノウハウまでトータルでサポートするのが特…
デジタル技術を活用してビジネスモデルや業務プロセスを変革するデジタルトランスフォーメーション(DX)。金型でもその重要性は誰もが認めるところ。しかし、金型づくりでは、人が介在する部分が多かったり、デジタル化を進めづらかっ…


