金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JULY

31

新聞購読のお申込み

【ひと】ケーワールドism社長・澤井健司さん(55) 金型技術生かし自社商品をヒットさせた

金型技術活かし自社商品をヒットさせた

 『日本一の金型職人になりたい』と、金型製作に没頭した若き日の澤井健司社長。町工場が集積する大阪・八尾で金型作りに励む日々だったが、ひょんなことから独立し、ケーワールドismを設立。金型製作と量産を手掛けるが、「量産が大きくなり、当初描いていた金型で貢献したいという目標からズレてしまった」と、7年前に再度金型で顧客の課題解決に取り組もうと再スタートした。

 同社を一躍有名にしたのが自社製品のシャンプーボトル「Lindpark」のヒットだ。テレビにも紹介され、これまで累計約5万本を販売。この商品には澤井社長の環境への思いが詰まっている。「プラスチックの隆盛で成長してきたプラ型だが、今はプラスチックに対する逆風は強い。産廃の問題がある以上、金型技術で環境に配慮した商品を作りたかった」。

 開発にあたって目を付けたのが産廃のサイクル。耐久性や安価なものでは消費者が捨てる頻度も多くなるため、耐久性が高く(検査証付き)、愛着の持てる商品で、かつ詰め替えを促進できる仕組みと中身をすべて使い切ることができる設計にし、これまで培った金型技術や材料知識、成形技術のノウハウを活かし、ガラス品のような質感や高級感のあるデザインを実現。

 「次はプラの使用量を減らす」と、バイオプラスチックの活用を検討。新型コロナウイルスで抗菌・殺菌ニーズが高まり、植物由来の効果を活かした商品開発が始まった。

金型新聞 2020年9月10日

関連記事

この人に聞く
MACHICOCO 戸屋加代 代表

 製造業のネット活用は新規顧客や新分野の開拓、知名度向上など様々な方面で大きな効果を上げている。金型メーカーにとっても例外ではない。ただ、その効果は限定的で、ホームページ(HP)を作っても大きな効果を得られていない企業も…

【新春特別インタビュー④】ツバメックス代表取締役・多田羅 晋由氏「緩やかな連携が進む、経営者は思考の変革を」

もっと広義な意味に 緩やかな連携が進む 経営者は思考の変革を 〜M&A・企業連携〜  1959年生まれ、大阪府出身。82年サンスター技研に入社、2005年同社代表取締役、19年2月ツバメックス代表取締役に就任し、…

高精度、省人化ニーズが高まる国内市場で注力すること 田代勝氏(三菱電機 産業メカトロニクス事業部長)【この人に聞く】

三菱電機は50年以上に渡って、高精度、高性能な放電加工機を開発し、付加価値の高い金型づくりに貢献してきた。近年では省人化ニーズへの対応に注力する他、金属3Dプリンタを開発するなど技術領域を広げている。同社は今後、金型業界…

【インタビュー】名古屋精密金型 ・坂元 正孝社長「工場間の連携強化へ 」

プラスチック金型を手掛ける名古屋精密金型(愛知県知多郡東浦町、0562-84-7600)は7月、坂元正孝氏が社長に就任した。同社の工場は本社、熊本、宮崎とベトナム、インドネシアの5工場で金型を製作している。金型業界を取り…

ユウワ CO2排出量の削減など環境負荷低減

脱炭素社会に向けた金型づくり スマートフォン向け電子部品などの微細精密モールド部品の金型から量産までを手掛けるユウワは、脱炭素社会の実現に向けた金型づくりを進めている。昨年7月から本社工場の全電力を再生可能エネルギー由来…

トピックス

関連サイト