金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JANUARY

23

新聞購読のお申込み

【ひと】ケーワールドism社長・澤井健司さん(55) 金型技術生かし自社商品をヒットさせた

金型技術活かし自社商品をヒットさせた

 『日本一の金型職人になりたい』と、金型製作に没頭した若き日の澤井健司社長。町工場が集積する大阪・八尾で金型作りに励む日々だったが、ひょんなことから独立し、ケーワールドismを設立。金型製作と量産を手掛けるが、「量産が大きくなり、当初描いていた金型で貢献したいという目標からズレてしまった」と、7年前に再度金型で顧客の課題解決に取り組もうと再スタートした。

 同社を一躍有名にしたのが自社製品のシャンプーボトル「Lindpark」のヒットだ。テレビにも紹介され、これまで累計約5万本を販売。この商品には澤井社長の環境への思いが詰まっている。「プラスチックの隆盛で成長してきたプラ型だが、今はプラスチックに対する逆風は強い。産廃の問題がある以上、金型技術で環境に配慮した商品を作りたかった」。

 開発にあたって目を付けたのが産廃のサイクル。耐久性や安価なものでは消費者が捨てる頻度も多くなるため、耐久性が高く(検査証付き)、愛着の持てる商品で、かつ詰め替えを促進できる仕組みと中身をすべて使い切ることができる設計にし、これまで培った金型技術や材料知識、成形技術のノウハウを活かし、ガラス品のような質感や高級感のあるデザインを実現。

 「次はプラの使用量を減らす」と、バイオプラスチックの活用を検討。新型コロナウイルスで抗菌・殺菌ニーズが高まり、植物由来の効果を活かした商品開発が始まった。

金型新聞 2020年9月10日

関連記事

日本の金型変わる経営環境 未来の扉どう開く<br>セントラルファインツール 三宅 和彦 社長に聞く

日本の金型変わる経営環境 未来の扉どう開く
セントラルファインツール 三宅 和彦 社長に聞く

研究開発が新たな道  リーマン・ショック以降需要が回復しているものの、これがいつまで続くのか。自動車の電気化やインターネットの技術革新が産業構造にどんな影響を及ぼすのか。それが、日本の金型メーカーの多くの経営者が抱く未来…

【鳥瞰蟻瞰】由紀ホールディングス 代表取締役社長・大坪正人 氏「中小製造業をグループ化、優れた技術守り次代につなげる」

中小製造業のグループ化事業に集中できる環境を整備優れた技術守り次代につなぐ 2006年に金型ベンチャー企業から父が経営するねじメーカーの由紀精密に入社しました。そこで感じたのは企業規模が小さすぎて、あらゆる機能が無さすぎ…

【ひと】七宝金型工業営業部・松岡咲希さん(25) 女性が活躍する職場へ

女性が活躍する職場へ 「友達に金型を知っている人はいなかった」と話すのは七宝金型工業の松岡咲希さん。同社社長を務める父の影響で入社し、現在入社4年目。仕上げやCAM課を経て、昨年から営業部に所属し、訪問から見積もり依頼、…

「新規事業に挑戦、やってみなければ分からない」藤井精工社長・藤井福吉氏

会社の未来を考え新規事業に挑戦やってみなければ分からない 金型メーカーに生産計画はありません。受注産業で顧客次第ですから。「来月どうしようか」。これを毎月のように繰り返しています。当社も創業から46年間、同じように事業を…

「なりたい自分になれるかも」金型メーカーに就職した女性広報

狭山金型製作所 総務部 東香奈恵さん 総務部で営業のサポートや動画によるマニュアル作成などを担当する。そうした「本業」に加え、インスタグラムやフェイスブックなどSNSで狭山金型の日常や取り組みを発信する金型メーカーでは珍…

トピックス

関連サイト