自動化と人材育成—。自動車産業に関わらず、あらゆる製造現場において共通の課題となっている。人手不足は深刻化しており、課題解消に自動化、省力化は欠かせない。いかに若手に技能を伝承していくかも喫緊の課題となっている。一方で、…
豊実精工 完全クロムフリーの薄膜【金型応援隊】
豊実精工が開発した完全クロムフリーの「ERIN被膜」が注目を集めている。防錆・耐摩耗セラミックコーティングで、空隙のない緻密な薄膜(2μm±1μm)だ。
被膜硬度はHv1000~1200で、耐摩耗性はDLCの2倍、硬質クロムメッキの3倍。被膜の耐熱性能はマイナス70℃~750℃。絶縁性も有している。常温処理をするので、熱による素材の歪みや寸法変化が無いので、加工もしやすく、精度を維持できる。価格は、小ロットであればDLCよりも安価。

金型のイジェクタピンをはじめ、耐食性・耐摩耗性能を要する部品へのDLC、クロムメッキの代替として受注が広がっている。ピンポイントで成膜でき、精密金型等の肉盛りにも威力を発揮。
「将来、メッキ業者と組んで全国展開を考えている」と今泉亮太郎専務。

会社概要
- 本社:岐阜県加茂郡富加町羽生2146‐2
- 電話:0574・55・0180
- 社長:今泉由紀雄氏
- 事業内容:表面処理、産業機械用精密部品加工
- 従業員:210人
- 設立:1985年
金型新聞 2023年8月10日
関連記事
バンパーやグリルなどの自動車部品を中心に、家電製品、一般産業用品といった幅広い産業分野のプラスチック射出成形用金型を手掛ける明輝(神奈川県厚木市、046-224-2251)。同社は20年以上に渡ってMOLDINOの切削工…
オンリーワンのヒントに出会う場に 「来場者が未来を切り拓く技術に出会える場にしたい」と話すのは、金型設備総合商社・植田機械の植田修平社長。来年1月28~29日にインテックス大阪で開催する工作機械総合展示会「UMモールド…
マーポス(東京都大田区、03-3772-7011)はこのほど、マッシミリアーノ・アッコルシ副社長が社長に就任した。 マッシミリアーノ・アッコルシ氏は1982年生まれ、イタリア出身。2007年フェラーラ大学機械工学科卒業後…
生産性向上し、製品開発加速 金型補修用レーザー溶接機などを手掛けるテラスレーザー(大阪市生野区、06・6755・7798)は7月から、レーザー溶接機の生産を静岡事業所(静岡市駿河区)から大阪工場(大阪市東成区)に移管する…