建設機械やトラックなどの熱間鍛造部品を手掛ける図南鍛工。鍛造10ラインを備え、最大200㎏の大物部品や深穴中空品など多様な鍛造製品を生産する。競争力の高いものづくりを実現するために金型も内製化。高性能な加工設備やMOLD…
豊実精工 完全クロムフリーの薄膜【金型応援隊】
豊実精工が開発した完全クロムフリーの「ERIN被膜」が注目を集めている。防錆・耐摩耗セラミックコーティングで、空隙のない緻密な薄膜(2μm±1μm)だ。
被膜硬度はHv1000~1200で、耐摩耗性はDLCの2倍、硬質クロムメッキの3倍。被膜の耐熱性能はマイナス70℃~750℃。絶縁性も有している。常温処理をするので、熱による素材の歪みや寸法変化が無いので、加工もしやすく、精度を維持できる。価格は、小ロットであればDLCよりも安価。

金型のイジェクタピンをはじめ、耐食性・耐摩耗性能を要する部品へのDLC、クロムメッキの代替として受注が広がっている。ピンポイントで成膜でき、精密金型等の肉盛りにも威力を発揮。
「将来、メッキ業者と組んで全国展開を考えている」と今泉亮太郎専務。

会社概要
- 本社:岐阜県加茂郡富加町羽生2146‐2
- 電話:0574・55・0180
- 社長:今泉由紀雄氏
- 事業内容:表面処理、産業機械用精密部品加工
- 従業員:210人
- 設立:1985年
金型新聞 2023年8月10日
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