金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

FEBRUARY

27

新聞購読のお申込み

顧客の成功考え、最適な提案 小林貞人氏(GFマシニングソリューションズ社長)【この人に聞く】

GFマシニングソリューションズ(横浜市神奈川区、045・450・1625)は今年8月、AM事業部長の小林貞人氏が社長に就任した。放電加工機やマシニングセンタ(MC)、自動化システムなどを手掛ける同社は今後、日本の金型業界に対してどんなソリューションを提供していくのか。小林氏に注力する取り組み、今後の展開などを聞いた。

GFマシニングソリューションズ社長 小林貞人(こばやし・さだと)氏
1977年生まれ、インド・ムンバイ出身。12歳で来日。95年米ウースター工科大学卒業。日本精工、マテリアライズジャパンなどを経て、2020年GFマシニングソリューションズにAM事業部長として入社、23年社長に就任。趣味は自動車レース。仕事での信条は、「お客様にとっての価値の追求」。

技術伝承、新技術活用を支援

日本市場について。

大量生産のための工場は減ったが、その一方で研究開発は止まっていない。今までできなかったことをできるようにするという需要が日本にはある。微細加工などの高度な加工ニーズは残っていくと考える。そこには人の手を必要とする加工もあれば、人の手ではできない新しい技術を必要とする加工もある。

日本の課題は。

磨きやすり合わせなどといった高度な技能は日本の強み。それは今後も変わらない。その一方で、海外ではそうした部分を技術の力でカバーし、デジタル技術などを取り入れた新しいものづくりに取り組んでいる。今後、若い人たちが従来のように高度な技能を一から学んでいくには時間が足りない。日本でもなるべくゴールに近いところからものづくりができる環境が必要になる。当社はそのサポートが可能だ。

注力することは。

「カスタマーセントリック(顧客中心主義)」。お客様の成功を第一に考え、提案していく。当社の機械はどんな技術者でも一発で良いものが加工できると考えている。これまで熟練技術者しかできなかった加工や、試行錯誤していた加工を効率化することが可能だ。まさに今後そういうものが求められると思う。また、フェムト秒レーザー加工機や金属3Dプリンタなどの新技術も提供できる。ニーズを聞きながら、研究開発部門でも量産部門でもお客様に合った最適な価値を提供していきたい。

具体的な取り組みは。

現在、本社デモセンターをリニューアルしている。2024年上旬に完成予定だ。当社が保有する放電、切削、レーザー、AM(付加製造)、自動化システムといった技術を紹介するだけでなく、ユーザーや周辺メーカーなどさまざまな人たちが交流できる場を目指したい。

サービス面では。

機械の選定から導入後のアフターサービスまでをサポートする「サクセスパック」を提供する他、リモートサポートにも対応する。また、これまで欧州にしかなかった部品センターをアジア地区にも設立する予定だ。ダウンタイムを減らすサービス体制の強化に取り組む。

金型業界に対して。

世界中でデジタリゼーションが進む中、日本の金型メーカーは今後どのようにビジネスを継続し、変化させていくのか。ぜひ声を聞かせてほしい。未来に向けて、一緒に考えていきたい。

金型新聞 2023年12月10日

関連記事

山内由華さん 金型技術展2022を企画、開催した【ひと】

大阪産業創造館で8月に開催した「金型技術展2022」を企画、運営した。大阪産業創造館が金型をテーマとする展示会を開くのは初めて。金型メーカーや関連企業44社が出展し、コロナ禍ながら会期1日で688人が訪れた。 金型をテー…

Hexagon MI グループ企業4社を統合【この人に聞く】

計測からソフトまで一貫サポート 今年7月、計測機器やCAD/CAMなどの企業を傘下に持つHexagonグループの4社が統合し、Hexagon Manufacturing Intelligence(以下Hexagon MI…

新会社設立で「meviy」の開発速度向上 吉田光伸氏(DTダイナミクス会長)【この人に聞く】

ミスミ(東京都文京区、03・5805・7050)は2022年9月、システム開発を手掛けるコアコンセプト・テクノロジー(東京都豊島区、以下CCT)との合弁会社「DTダイナミクス」を設立した。ミスミが提供するオンライン機械部…

伊藤製作所がテクニカルセンタを設立した理由【金型の底力】

順送り金型やプレス加工を手掛ける伊藤製作所は本社近くにテクニカルセンタを設立し、金型部門を集約することで、本社工場などにプレス機械を増設し、需要が高まっているプレス部品の増産体制を整える。さらに、CAEや3D形状測定機、…

【新春特別インタビュー③】黒田製作所社長・黒田 昌彦氏「つくれる領域広げ、特異性のある会社作り」

つくれる領域を広げる 顧客ニーズに応えたい 特異性のある会社作り 〜金型の大型化に対応〜  1970年生まれ、岐阜県岐阜市出身。大阪経済法科大学法学部卒、金融機関に勤務後、1996年に黒田製作所に入社し、製造部仕上課に配…

トピックス

関連サイト