金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

AUGUST

14

新聞購読のお申込み

Hexagon MI グループ企業4社を統合【この人に聞く】

計測からソフトまで一貫サポート

今年7月、計測機器やCAD/CAMなどの企業を傘下に持つHexagonグループの4社が統合し、Hexagon Manufacturing Intelligence(以下Hexagon MI)が新たに発足した。「ハードからソフトまで一貫してサポートできる『One Hexagon』として、お客様に付加価値の高い製品を迅速に提供していく」と話す、7月に新会社の社長に就いた池谷望氏に統合の狙いや方針などを聞いた。

いけや・のぞむ
1963年生まれ、静岡県出身。86年早稲田大学理工学部卒業後、リクルート入社。日系グローバル企業数社でアメリカ勤務ののち、複数の外資系製造業の日本法人トップを務める。今年7月Hexagon MI社長に就任。モットーは「Change or Die」で、企業は変わらないと生き残っていけないと変革を進める。

新会社の概要は。

三次元測定機を中心に計測機器を扱うヘキサゴン・メトロジー、Ⅹ線CT解析ソフトなどのボリュームグラフィックス、CAD/CAMのDPテクノロジー・ジャパン、金型向けのCAD/CAM「WORKNC」などを手掛けるHexagon MI(旧ヴェロソフトウェア)の4社が統合し、Hexagon MIを存続会社として新たに発足した。

新会社発足の狙いは。

これまで別会社だった計測機器のハード部門と、CAD/CAM、産業用CTデータ解析ソフトの部門が一緒になったことで、シナジーを生み出す。測定からソフトウェアまでの品質保証までを同じチームで対応できるように、営業やサポートの融合をこれまで以上に進める。もう一つはシナジーによって、品質や生産性向上につながる付加価値の高い製品を迅速に提供することだ。

具体的には。

金型業界に限らないが、製造業では「匠の技術の継承」が課題の一つだと考えている。各社が蓄積した技能者のノウハウや記録をどう生かし、次世代につなげていくか。その一つの手段として、AIの活用は欠かせない。

CAD/CAM「ESPRIT EDGE」にAI機能「ProPlan AI」を新搭載した。AIに加工ノウハウなどを学習させ、最適な設定を自動提案することで業務を効率化させたり、再現性の高いものづくりをサポートしたり、生産性や品質向上に貢献を目指す。

企業統合によってブランドの変更や統合などはあるか。

各社が開発・販売してきた既存の製品群に変更はない。これまでと同じ営業や技術者が担当するので、金型メーカーを始めユーザーにとっては、対外的にはこれまでと変わることはない。

日本の金型業界をどう見るか。

グローバルでのコスト競争が激しくなる一方で、ユーザーから求められる金型は複雑化、高度化している。さらに、人手不足で技能継承が難しくなるなど課題は多い。

計測からソフトウェアまで一貫してサポートできる「One Hexagon」として体制を強化することで、こうしたさまざまな課題を解決できる企業を目指す。

金型しんぶん2025年11月10日号

関連記事

新日本工機・中西 章社長「ものづくり力向上を支援」

「30年間お客様とものづくりを改善し続けられる存在でありたい」—。そう話すのは一昨年に新日本工機の社長に就任した中西章氏。ライフサイクルの長い大型機械が強みなだけに、「長期間にわたって、顧客のものづくりをサポートするのは…

冨士ダイス 西嶋守男社長に聞く<br>世界で認知されるブランドに

冨士ダイス 西嶋守男社長に聞く
世界で認知されるブランドに

生産効率向上し、需要増に対応  耐摩耗工具メーカーとして国内トップシェアを誇る冨士ダイス。超硬合金製のダイスやロール、製缶用金型、ガラスレンズ成形用金型など耐摩耗工具に特化した事業を展開し、来年には創業70年を迎える。「…

【新春特別インタビュー】時代をリードする8人

 「CASE」による自動車業界の大変革は金型メーカーに大きな変化を迫ってきた。そして昨年から続くコロナ禍。リモート環境への対応やデジタルツールの活用など、変化せざるを得ない状況はさらに加速している。こうした混迷の時代に合…

J-MAX 新工場建設や船活用でCO2削減【特集:カーボンニュートラルに向けたはじめの一歩】

自動車の大型プレス用金型及び部品を製造するJ‐MAX。特に、ハイテン材・超ハイテン材用の金型で高い技術を有し強みを発揮している。「2030年度までに、CO2排出量を2013年度比半減、50年度にはカーボンニュートラル実現…

この人に聞く
オークマ 家城 淳社長に聞く

 令和元年に新社長に就任したオークマ・家城淳社長。市場が不透明化している中、「機電情知一体」「日本で作って世界で勝つ」を掲げるオークマの今後について家城社長の思いを聞いた。  家城淳社長愛知県出身。85年大隈鉄工所(現オ…

トピックス

関連サイト