金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JULY

19

新聞購読のお申込み

松村 浩史さん 鋳造技術で自動車づくり支える【ひと】

松村精型 代表取締役 松村 浩史さん(70)

今春の勲章で旭日単光章を受章した。世界中で安定して内燃機関向けの金型やダイカスト部品を供給し、自動車産業を支えてきたことなどが認められた。

松村精型への入社は1978年。当時では珍しいCAD/CAMの導入や解析ソフトの開発に携わるなど、デジタル化を推進。木型一本だった同社をダイカスト金型や部品メーカーに転換させ、2000年代以降は海外展開を加速させるなど改革を進めた。

デジタル畑が長かったことと、海外を開拓した経験から「世界中のユーザーが欲しいのは金型ではなく良品。何十万ショットと同じ製品を生み出せる再現性の高い金型づくりにはデジタル技術が不可欠」という。

また、「金型はツールでしかない。本当の価値は安定した品質の製品を供給できる金型と、それを使って価値の高い製品を作るエンジニアにある」が持論。そうした考えから、ダイカスト金型メーカーでは珍しく、早い段階で試作用の鋳造機を導入し、鋳造技術を高めてきた。

足元では自動車の内燃機関の減少が懸念されている。ただ「電動化とEV化は違う」と冷静に分析。「安全性を高めるためにセンサを取り付けるなど自動車の電動化は進むが、駆動は全てEVにはならず、エンジンはなくならない」とし、今後も高い金型と鋳造技術で製造業を支え続ける。

金型しんぶん2025年11月10日号

関連記事

グループシナジー生かす ALPHA LASER JAPAN 木元武一社長 【この人に聞く】

ギガキャスト向け提案強化 独ALPHA LASER社のレーザー溶接機を正規輸入販売するALPHA LASER JAPAN(佐賀県鳥栖市、0942・50・9662)は今年6月、金型製作や溶接補修などを手掛けるGALAXYホ…

【鳥瞰蟻瞰】碌々産業社長・海藤満氏「優れた人材の発掘と育成が新たな世界の創出につながる」

重要なのは加工技術者 優れた人材の発掘・育成が、新たな世界の創出につながる  いまや我々の日常生活に不可欠なものとなったスマートフォンや極小な電子機器。これらは微細加工技術があったからこそ生まれました。ミクロンやナノとい…

AM技術の可能性
DMG森精機 AM部 ブルーメンシュテンゲル健太郎 部長に聞く

 金属3Dプリンタを使った金属積層技術(AM技術)は様々な分野で広がっている。代表的なものは航空宇宙、医療、自動車で、さらに多方面へ拡大することは間違いない。そこで金属3Dプリンタを活用した次世代の金型づくりの可能性を探…

【金型の底力】フジイ金型 我が社は、金型という商品のメーカー

メーカーとしてのプライド国内生産にこだわる ダイカスト用金型の専業メーカーであるフジイ金型。型締力800㌧までの金型に特化し、月平均25型以上の生産力を誇る。設計、製作、立ち上げ、修理と、試作から量産までトータルでサポー…

ポートフォリオを再構築 畠山英之氏(キヤノンモールド社長)【この人に聞く】

「金型づくりへのパッションが強い」—。今年4月、キヤノンモールドの社長に就いた畠山英之氏が抱いた同社への第一印象だ。その情熱を武器に、超精密金型など同社でしかできない型づくりを進める一方、海外拡大や外販強化など「事業ポー…

トピックス

関連サイト