金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

APRIL

23

新聞購読のお申込み

縁舞SPACEAGENT 人工衛星部品を製作

 金型メーカーなどと連携

金型設計や金型、部品、試作加工などを手掛ける縁舞(埼玉県志木市)が、航空宇宙部品に特化した別会社のSPACEAGENT(スペースエージェント、北海道大樹町)や金型メーカーなどと連携し、北海道科学大学が中心となって開発している人工衛星「HMU‐SAT2」に組み込まれる回転パネルユニットの製作に着手した。「HMU‐SAT2」は今年度中の打ち上げを目指しており、今後の準量産を見据え、金型技術を応用した。

製作しているのは、4枚のパネルで構成される回転パネルユニット。金型メーカーの他、成形メーカーや金型部品メーカー、化学メーカーなどが連携。縁舞・SPACEAGENTは設計マネジメント、監修、品質保証などを手掛ける。

北海道科学大学が中心となって開発中の「HMU-SAT2」

パネルにはアルミニウム合金と宇宙空間に適したPEI樹脂「ウルテム」(SABIC社)を特殊な溶着技術で一体化させた材料を用いる。また、パネルを駆動させる機構には金属射出成形(MIM)によるギヤ(SUS360)と軸ピンをインサート成形した部品を使用。補助ギヤには超高分子量ポリエチレンを成形する特殊技術を活用する。

縁舞の鷹尾伸一社長は、「人工衛星全体に組立のはめ合い、摺動クリアランス、位置決めなどの金型技術が随所に散りばめられている。今後も金型技術を応用し、航空宇宙部品の需要を取り込んでいきたい」と語る。

同社は2020年に設立。バイオ・生分解性樹脂などの金型やモジュールの設計、試作加工などを手掛ける。同社設立後、別会社のSPACEAGENTを立ち上げ、航空宇宙部品の開発支援、設計、試作なども手掛ける。今年3月には同社が構想する国際ゴミ宇宙ステーション事業が「STARTUP HOKKAIDO スペースアクセラレータープログラム」(主催:STARTUP HOKKAIDO実行委員会)に採択された。

金型新聞 2024年4月10日

関連記事

アッサブジャパン 真空焼入れ炉導入し短納期対応を強化

アッサブジャパン(東京千代田区、03-5226-3781)はこのほど、袋井事業所に真空焼入れ炉を導入した。焼入れまで内製化することで、短納期対応を強化する。合わせて「スタバックス」の焼入れプレートの出荷も開始した。 袋井…

村谷機械製作所 半導体レーザで微細肉盛り【金型応援隊】

専用機メーカーの村谷機械製作所の半導体レーザを活用したAM装置は、0・3㎜幅の微細で極小な肉盛りが可能だ。 活用するのは独自開発したDED方式のAM装置「ALPION」。加工ヘッドの中心から粉末が照射され、周辺から6本の…

図南鍛工 内製金型の生産性高め、鍛造10ラインに迅速供給【Innovation〜革新に挑む〜vol.9】

建設機械やトラックなどの熱間鍛造部品を手掛ける図南鍛工。鍛造10ラインを備え、最大200㎏の大物部品や深穴中空品など多様な鍛造製品を生産する。競争力の高いものづくりを実現するために金型も内製化。高性能な加工設備やMOLD…

名古屋精密金型 植物由来の樹脂でタンブラー製作

自動車用ヘッドランプなどプラスチック金型を手掛ける名古屋精密金型(愛知県知多郡東浦町、0562・84・7600)は昨年、渡邊祐子氏が社長に就任し、金型メーカーの新たな可能性に挑戦。地元である東浦町の特産品であるぶどうを原…

大同特殊鋼 工具鋼、5~10%値上げ

大同特殊鋼は4月契約分から、工具鋼製品の値上げを実施する。値上げ幅はトン当たり5~10%。 昨今のインフレに伴い、労務費や輸送費などのコスト上昇が影響。継続的な安定供給を行うため、価格水準の是正が必要と判断した。 金型新…

トピックス

関連サイト