金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

MARCH

01

新聞購読のお申込み

縁舞SPACEAGENT 人工衛星部品を製作

 金型メーカーなどと連携

金型設計や金型、部品、試作加工などを手掛ける縁舞(埼玉県志木市)が、航空宇宙部品に特化した別会社のSPACEAGENT(スペースエージェント、北海道大樹町)や金型メーカーなどと連携し、北海道科学大学が中心となって開発している人工衛星「HMU‐SAT2」に組み込まれる回転パネルユニットの製作に着手した。「HMU‐SAT2」は今年度中の打ち上げを目指しており、今後の準量産を見据え、金型技術を応用した。

製作しているのは、4枚のパネルで構成される回転パネルユニット。金型メーカーの他、成形メーカーや金型部品メーカー、化学メーカーなどが連携。縁舞・SPACEAGENTは設計マネジメント、監修、品質保証などを手掛ける。

北海道科学大学が中心となって開発中の「HMU-SAT2」

パネルにはアルミニウム合金と宇宙空間に適したPEI樹脂「ウルテム」(SABIC社)を特殊な溶着技術で一体化させた材料を用いる。また、パネルを駆動させる機構には金属射出成形(MIM)によるギヤ(SUS360)と軸ピンをインサート成形した部品を使用。補助ギヤには超高分子量ポリエチレンを成形する特殊技術を活用する。

縁舞の鷹尾伸一社長は、「人工衛星全体に組立のはめ合い、摺動クリアランス、位置決めなどの金型技術が随所に散りばめられている。今後も金型技術を応用し、航空宇宙部品の需要を取り込んでいきたい」と語る。

同社は2020年に設立。バイオ・生分解性樹脂などの金型やモジュールの設計、試作加工などを手掛ける。同社設立後、別会社のSPACEAGENTを立ち上げ、航空宇宙部品の開発支援、設計、試作なども手掛ける。今年3月には同社が構想する国際ゴミ宇宙ステーション事業が「STARTUP HOKKAIDO スペースアクセラレータープログラム」(主催:STARTUP HOKKAIDO実行委員会)に採択された。

金型新聞 2024年4月10日

関連記事

南武 インドに現地法人設立

現地企業開拓に注力 金型用中子抜き油圧シリンダーメーカーの南武(神奈川県横浜市、045・791・6161)はこのほど、インド南部のチェンナイ市に現地法人を開設した。1月から営業を開始し、日系企業だけでなく、ローカル企業へ…

人に紐づく作業をデータ化 岡田電機工業が自社ソフト導入し、生産性を30%向上

ステアリングガイドやホイール、エンブレムなどの自動車部品をはじめ、建築関連やオフィス家具といった多様なプラスチック製品を製造する岡田電機工業(神奈川県横須賀市、岡田英城社長)。同社は50~280tの小型、中型クラスの製品…

大垣精工 大型加工機と熟練の技【特集:大型化する金型への対応技術】

「自動車に使用される駆動用モータコアの大型化や高精度化が強まり、金型メーカーには加工から組立まで熟練した技能が求められている」とは大垣精工の松尾幸雄社長。順送精密プレス金型及び加工で知られる同社は、モータコア金型の需要を…

アッサブジャパン 真空焼入れ炉導入し短納期対応を強化

アッサブジャパン(東京千代田区、03-5226-3781)はこのほど、袋井事業所に真空焼入れ炉を導入した。焼入れまで内製化することで、短納期対応を強化する。合わせて「スタバックス」の焼入れプレートの出荷も開始した。 袋井…

ササヤマ 機械加工棟を稼働し、効率化とDXを推進

自動車部品などのプレス金型を手掛けるササヤマ(鳥取県鳥取市、0858・85・3380)は、本社工場に増築した機械加工棟を稼働した。3次元レーザー加工機など新たに設備を導入したほか古海工場を集約。生産体制を改善し、金型の製…

トピックス

関連サイト