金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JANUARY

16

新聞購読のお申込み

縁舞SPACEAGENT 人工衛星部品を製作

 金型メーカーなどと連携

金型設計や金型、部品、試作加工などを手掛ける縁舞(埼玉県志木市)が、航空宇宙部品に特化した別会社のSPACEAGENT(スペースエージェント、北海道大樹町)や金型メーカーなどと連携し、北海道科学大学が中心となって開発している人工衛星「HMU‐SAT2」に組み込まれる回転パネルユニットの製作に着手した。「HMU‐SAT2」は今年度中の打ち上げを目指しており、今後の準量産を見据え、金型技術を応用した。

製作しているのは、4枚のパネルで構成される回転パネルユニット。金型メーカーの他、成形メーカーや金型部品メーカー、化学メーカーなどが連携。縁舞・SPACEAGENTは設計マネジメント、監修、品質保証などを手掛ける。

北海道科学大学が中心となって開発中の「HMU-SAT2」

パネルにはアルミニウム合金と宇宙空間に適したPEI樹脂「ウルテム」(SABIC社)を特殊な溶着技術で一体化させた材料を用いる。また、パネルを駆動させる機構には金属射出成形(MIM)によるギヤ(SUS360)と軸ピンをインサート成形した部品を使用。補助ギヤには超高分子量ポリエチレンを成形する特殊技術を活用する。

縁舞の鷹尾伸一社長は、「人工衛星全体に組立のはめ合い、摺動クリアランス、位置決めなどの金型技術が随所に散りばめられている。今後も金型技術を応用し、航空宇宙部品の需要を取り込んでいきたい」と語る。

同社は2020年に設立。バイオ・生分解性樹脂などの金型やモジュールの設計、試作加工などを手掛ける。同社設立後、別会社のSPACEAGENTを立ち上げ、航空宇宙部品の開発支援、設計、試作なども手掛ける。今年3月には同社が構想する国際ゴミ宇宙ステーション事業が「STARTUP HOKKAIDO スペースアクセラレータープログラム」(主催:STARTUP HOKKAIDO実行委員会)に採択された。

金型新聞 2024年4月10日

関連記事

ナカヤマ精密 熊本に工場増設

金型部品の生産強化 ナカヤマ精密(大阪市淀川区、06-4807-1500)は、熊本県菊陽町のテクニカルセンターに工場を増設する。精密金型部品や半導体製造装置部品の生産力を強化し、拡大する市場のニーズに応える。 新工場は敷…

テラスレーザー 3社合同ウェビナーを開催

金型メンテの連携事例 レーザー溶接・金型補修機器メーカーのテラスレーザー(静岡市駿河区、054-270-7798)は4月6日、洗浄機メーカーのソマックス(大阪市東成区)と、切削研磨用工具の卸販売を行うクレステック(東京都…

理研計器奈良製作所 現場の『安心・安全』を訴求【金型応援隊】

「約40年前に動的精度測定器から始まり、プレス機械、プレス品、金型を守る製品を担っており、引き続き、現場へ『安心・安全』を訴求したい」と語るのは取締役営業技術部長の阪森進氏。同社はプレス加工時のカス上がり検出器や材料の送…

パンチ工業 中期経営計画を発表 FAの販売拡大目指す

パンチ工業(東京都品川区、03-6893-8007)は、2025年3月期を 最終年度とする3カ年の中期経営計画「バリュークリエーション2024」を発表した。25年3月期に売上高500億円(22年3月期比28.2%増)へと…

共立精機 海外で先行してギガに挑む【特集:ギガキャストの現在地】

設計・解析ノウハウ中国で蓄積 ギガキャストで先行する中国でギガ向け金型を製作し、そのノウハウをベースに国内でのギガ関連の需要開拓を狙うのが共立精機だ。構想段階からの設計相談や解析などの技術サポートを提供する一方、国内では…

トピックス

関連サイト