金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JUNE

30

新聞購読のお申込み

【特集:技能レス5大テーマ】1.加工プログラムの効率化

AIで自動作成

金型の加工プログラム作成は、熟練技能者の経験や知識に依存するケースが多い。金型づくりにおける長年の経験に基づくノウハウが必要とされる。しかしそれをAI(人工知能)で効率化し、経験の浅い技術者が経験者並みのプログラムを作成できるソフトが登場している。

C&Gシステムズの5軸加工CAD/CAM「CAM‐TOOL」の最新版は、AI技術のデータマイニング手法を使い、大量の工具や切削条件、被削材の材料物性値などを学習させることで、ユーザーが選んだ被削材や工具に対し、学習後の切削条件を自動で算出することができる。

「NCBrain AICAM」3つのソフトで加工軌跡を自動作成する

また加工実績に基づくユーザー独自の切削条件をデータベースにフィードバックするため、機械学習で効率化した加工情報を蓄積できる。これにより切削条件を導き出すのに熟練技能者の知識や経験に頼らざるを得ない状況を解消することができる。

セイロジャパンの「NCBrain AICAM」は3つのソフトウェアを自動連携させて切削加工の軌跡を作成できる。「AICAM」でモデル形状を読み込んで軌跡を作成、「NCBrain」で加工条件に従って無駄な軌跡を削除するなど自動で最適化し、「VF」で解析し取り残しが無いかなどを確認する。

粗加工や仕上げ加工など加工工程に最適な径の工具も自動で選ぶ。さらに、加工機や被削材などの条件が変わった場合も設定に従い自動で最適化し、最適な加工軌跡を作成できる。これまで加工プラン作成、軌跡の作成、シミュレーションなど複数の作業が必要だったが、それらを1回で完結できる。

金型新聞 2024年7月10日

関連記事

七宝金型工業 精密ジャッキ『EASYG(イージグ)』の第2弾を開発中

外段取りの効率性向上 ダイカスト金型を手掛ける七宝金型工業(愛知県津島市、0567・24・8787)は昨年発売した自社製品の精密ジャッキ『EASYG(イージグ)』の第2段を開発。従来品は工作機械のテーブル上でしか使用でき…

日本電産マシンツール 金属3Dプリンタの中型機を開発

JIMTOFで初披露 日本電産マシンツールは、パウダDED方式を採用した金属3Dプリンタ「LAMDAシリーズ」に中型機「LAMDA500」を追加、9月1日から販売を開始した。 最大造形サイズは、航空・宇宙、自動車、建設機…

米谷製作所 メガキャスト向け超大物金型に挑む【特集:自動車金型の未来】

企業連携で金型技術確立へ EVシフトによって、需要減少が見込まれる内燃機関(ICE)部品の金型。シリンダヘッドやシリンダブロックなどのダイカスト金型を手掛ける米谷製作所はその影響を受ける1社だ。米谷強社長は「今後、内燃機…

オークマ   多品種少量生産を手軽に自動化

労働人口の減少は、生産現場における深刻な人手不足と同時に、熟練作業者の引退による経験の浅い作業者の増加という重大な課題を突き付けている。熟練作業者の減少は、匠の技の消失に他ならない。オークマは、機電一体の強みを活かし、経…

水素エンジン車に生かされる型づくり技術とは?【変わるトヨタの型づくり】

PART3:新たなクルマづくり 若手の挑戦と育成両立 新たなモビリティの一つである、水素エンジン車でも新たなモノづくり技術が生かされている。昨年7月に大分県のオートポリスで行われたスーパー耐久シリーズ。ここに出走したカロ…

トピックス

関連サイト