金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

NOVEMBER

30

新聞購読のお申込み

【特集:2024年 金型加工技術5大ニュース】2.AIの進化

稼働止めない機能や技能支援

人工知能(AI)を活用したさまざまな機能やサービスが登場している。AIの進化に加え、センシング技術の高度化で、従来把握できなかったデータが収集できるようになり、AIに読み込ませるデータ量が増えてきたことも背景にある。活用の広がるAIだが、金型づくりや成形をサポートする機能はいくつかに分類できる。

まずは「機械や成形を止めない」機能。プレス機では荷重などのデータをAIで分析し、金型の寿命を予測する機能が登場。金型の交換時期を明確にすることで、急なトラブルを防止する。射出成形機でもさまざまなデータをAIに読み込ませ、成形不良の検知や予兆保全に活かすサービスが出始めている。

AIを搭載した加工機が増加している
AI活用でプレス機や成形機で金型の寿命を予測する

工作機械では、工具負荷をAIで分析し、摩耗状態を把握することで、適切なタイミングで工具交換できるようになる機能もある。機械のトラブル防止だけでなく、加工面品位の向上に役立つ。

属人化しがちだった「技能をサポート」する機能も増加している。電極消耗を考慮し加工条件をAIで最適化する放電加工機や、AIを搭載した研削盤もある。材料などの情報を入力するだけで、最適な研削加工システムを推奨する。他にも切削工具や被削材質などのデータをAIに読み込ませることで、最適な工具選定を支援するツールなどもある。

「作業の効率化」をAIが支援するサービスも登場している。その一つが類似図面の検索。ぼう大な過去の図面データを入力することで、AIによって類似図面を素早く検出。加工の参考にしたり、見積もり精度の向上につなげたりする動きが広がっている。また、簡易なプログラム作成をAIが自動で作成するなど機能を実装したCAMも登場している。

金型新聞 2024年12月10日

関連記事

金型組立を省力化
ユーロテクノ

エアクッション金型組立台  ユーロテクノ(東京都杉並区、03・3391・1311)はこのほど、エアで金型を浮かして組み立てを簡単にする作業台「エアクッション金型組立台」を発売した。  オーストリア・モイスブルガー社製。可…

NKワークス 5軸用バイス、把持力30%向上

 NKワークス(東京都千代田区、03-3864-5411)はこのほど、米5thAXIS(フィフスアクシス)社製の5軸バイス「Xシリーズ」を発売した。従来品に比べ、把持力が約30%向上し、対応できる被削材の範囲が大幅に拡大…

パンチ工業 金型用粉末合金を開発

 道工技センターと共同研究 パンチ工業(東京都品川区、03-6893-8007)が、金型用粉末合金の開発に取り組み始めた。今年6月、北海道立工業技術センター(道工技センター、北海道函館市)と共同研究契約を締結。同センター…

成形不良を出さない生産システムの確立
岐阜大学 王志剛副学長に聞く、スマート金型開発の行方

 岐阜大学が2018年に3カ年の研究開発である「スマート金型開発拠点事業」を始めた。労働人口減少時代を想定し、従来にはない高効率な生産システムの確立を目指し、金型を使った量産システムの不良率ゼロを目標に掲げる。同事業は文…

日本精機 水管内部の形状を崩さない化学研磨液を開発

日本精機(愛知県名古屋市、052-736-0611)は、金属3Dプリンタで造形した水管内部の形状を崩すことなく、面粗度も改善できる化学研磨液「N FCP100」を開発した。プリンタで造形した金型以外の水管研磨にも有効で、…

トピックス

関連サイト