金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JANUARY

11

新聞購読のお申込み

【特集:2024年 金型加工技術5大ニュース】5.自動化

多品種少量の金型を加工

2024年、金型づくりにおける自動化の技術で最も革新的だったのは、多品種少量の金型を自動で切削加工する技術ではないだろうか。形状も大きさも数量も異なる金型の部品を無人運転で加工する。人手不足に直面する日本の金型業界にとって課題解消に一歩近づく技術だ。

その一つが、マシニングセンタとパレットチェンジャー、ロボットによる自動化システム。ロボットがワークを載せたパレットをMCにセットし、粗加工した後、機上でワークの形状を測定、金型図面と比較し、その誤差を補正するため仕上げ加工し完成させる。高精度な金型向けMCであれば、精密な金型にも対応し、この一連の流れを繰り返し人が介せず加工し続ける。

安田工業はJIMTOF2024でMCとパレットチェンジャーを連携させ加工を自動化する技術を披露した

操作しやすい加工ソフトウェアやオペレーションシステム、自動で芯出しする機能など自動化を支える周辺技術が充実していることも自動化を後押ししている。工作機械の操作や工具や段取りの経験が浅い人でも簡単な操作で経験者と同じレベルの仕事ができる。

こうした加工の自動化技術は中国などの金型工場ではかねて導入されてるという。その理由は熟練技能者が少なかったことと大量の生産力をつけるためだ。最近は日本の小規模な金型メーカーにも注目されている。人手不足の解消と、時間をより付加価値の高い仕事に使うためだ。次代を生き抜くうえで必要な技術の一つといえる。

金型新聞 2024年12月10日

関連記事

高硬度綱の高能率加工
オーエスジー

Aブランド高硬度鋼用超硬ボールエンドミルシリーズ 現場の課題  金型加工で特に増えている高硬度材の加工を高効率化したい。 提案・効果  Aブランド新製品の高硬度鋼用超硬ボールエンドミル高能率型4刃「AE-BM-H」と高精…

レゾナック 大型外装部品に発泡成形技術を適用し、30%以上の軽量化を実現

レゾナック(東京都港区、髙橋秀仁社長CEO)は、独自の発泡成形技術を用いて、自動車の後部に配置されるバックドア用『アウターパネル』の試作品を開発した。現在同社が手掛ける外装発泡成形品では最大の大きさ。従来のソリッド成形品…

自動化で年4400万円のコスト減 月平均600時間稼働【自動化で変わる金型メーカー】

生産性の向上、人手不足への対応、人を介さないことによる品質向上—。目的や狙いは様々だが、金型メーカーにとって自動化は待ったなしだ。しかし、自動化には様々な変化が伴う。機械設備の内容もこれまでとは異なるし、自動化を進めるた…

OKK 立型MC「VMR」をモデルチェンジ

リードタイム短縮・ 操作性や剛性を向上 OKK(兵庫県伊丹市、072-782-5121)は主力の立型マシニングセンタ「VMRシリーズ」をモデルチェンジした。モジュール(機械構成要素)として生産できるように設計レベルから見…

電動車で変わるプレス機械のニーズ 高精度、大型化が加速する[プレス加工技術最前線]

高張力鋼板(ハイテン材)の増加や、自動車の電動化で必要となるプレス部品の精密化などにより、プレス金型は高度化している。金型はプレス機の精度や剛性に倣ってしまうため、これまで以上に金型とプレス機の両方の知見が重要になってい…

トピックス

関連サイト