金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

MARCH

16

新聞購読のお申込み

MEISEI、協立化成 植物由来のプラ製品

プラスチック金型メーカーのMEISEI(旧名古屋精密金型、愛知県知多郡東浦町、0562・84・7600)は10月30日~11月1日の3日間、ポートメッセなごやで開催された「メッセナゴヤ2024」のサーキュラーエコノミーあいちブースで、プラスチック製の家庭用製品を手掛ける協立化成(愛知県あま市、052・444・3453)と共同で出展。植物由来のプラスチックで製作したタンブラーやコップ、器など食器類に加え、ペットボトルのキャップを再利用したキーホルダーを披露し、環境問題で取り上げられることが多いプラスチックの新たな可能性を示した。

メッセナゴヤ2024に共同出展した

MEISEIは昨年、『廃棄農作物×プラスチック』をテーマに、地元の名産であるブドウの中で廃棄される摘果ブドウと生分解性樹脂「PLA樹脂」を活用したタンブラーを製作するなどSDGsへの取り組みを強化。直近は日常で廃棄されるペットボトルのキャップに着目。キャップを破砕し、自社製の簡易射出成形機でキーホルダー作りに活用と、材料の再利用で新たな価値を生み出す。石油由来であるプラスチックは枯渇資源やマイクロプラスチックなどの環境問題に問われているが、渡邊祐子社長は「プラスチックは接着剤の役割があり、食物繊維と組み合わせた生分解性プラスチックであれば土に帰すことができ、キャップも再利用することで循環型社会につながる」と話し、新しい技術やアイデアで可能性は広がると説く。同社は工場でワークショップも開催。地域の子供たちや保護者にモノづくり体験を通じてプラスチックの良さを伝える。

こうした新たな可能性は様々な企業との連携へ広がりを見せる。キッチン雑貨やアイデア家庭用品を製造販売する協立化成は、顧客から生分解性プラスチックを活用した製品が作りたいと依頼されるものの、金型費が高価で実現に苦慮していた。そこで、MEISEIとコラボし、古い金型の入れ子だけを新品にするカセット金型方式を採用。金型費を抑えるだけでなく、倉庫に眠っていた金型の利活用で循環型社会に貢献できることを示す。宇佐美うつみCOOは「金型メーカーとコラボすることで知り得なかった金型の知識や解決方法が見つかる。古い金型をリユースできれば、ものづくりの中で、材料や金型も循環型社会の一翼を担える」と語る。ブースでは摘果ブドウほか、非食用の米由来であるバイオマスプラスチック(ライスレジン)を使ったコップや器、計量スプーンといった食器類を披露。プラスチックの未来に来場者も関心を寄せていた。

金型新聞 2025年1月10日

 

 

関連記事

汎用成形機で2色成形可能な金型と射出ユニット キヤノンモールド【金型テクノラボ】

2色成形は製品の高機能化や工数削減などのメリットが得られる一方、成形品質への不安や設備負担から導入をためらう企業は少なくない。キヤノンモールドでは、専用成形機を用いずに、汎用成形機による2色成形が可能な型内組立技術と小型…

イイダモールド 樹脂製梱包装置を開発

輸送コストを大幅削減  樹脂射出成形用金型などを手掛けるイイダモールド(茨城県筑西市、0296-22-7256)はこのほど、金型などの重量物を輸送する新しい梱包装置「ファストキャリー」を自社で開発し、発売した。木枠が不要…

ジェービーエムエンジニアリング 積層専用CAMに条件パラメータを自動制御できる機能を追加

  高速・高精密積層加工を実現 ジェービーエムエンジニアリング(大阪府東大阪市、06-6744-7331)は積層専用CAM「ADDITIVE MASTER LUNA」に、新機能「リアルタイムプロセスコントール」を追加した…

シー・アイ・エム総合研究所 Dr.工程とAIカメラを連携

作業実績の入力が不要に シー・アイ・エム総合研究所(東京都目黒区、03・5745・1181)はこのほど、作業実績などを自動で収集し、生産管理システムへ連携できるソリューション提案を開始。同社の工程管理システム「Dr.工程…

冨士ダイス 加工性に優れた新材料を発売

超硬合金に近い耐摩耗性、レアメタルの使用量大幅削減 冨士ダイス(東京都大田区、03・3759・7181)はこのほど、新材料「サステロイ STN30」を発売した。コバルト、タングステンの使用量を9割削減。鋼程度の比重のため…

トピックス

関連サイト