マーポス(東京都大田区、03-3772-7011)はこのほど、マッシミリアーノ・アッコルシ副社長が社長に就任した。 マッシミリアーノ・アッコルシ氏は1982年生まれ、イタリア出身。2007年フェラーラ大学機械工学科卒業後…
サンユー技研工業 ブロー金型メーカーを買収
内製能力向上でコスト削減
ダイカスト金型メーカーのサンユー技研工業(三重県津市、059・254・2200)は6月末、ブロー成形金型を手掛けるオーム技研工業(千葉県白井市、047・4914858)を買収した。買収額は非公開。金型や部品の内製能力を高め、コストダウンにつなげる。M&Aは3社目で、今後も事業の多角化を目的に積極的にM&Aを進める。
オーム技研はブロー成形用の金型を製造し、自動車部品メーカーなどを顧客に持つ。従業員は15人で、売上高は約2億円。マシニングセンタや横中ぐり盤など約15台の工作機械を所有する。自動車の電動化で燃料タンクなどの金型の仕事の減少を懸念しており、協業先を探していたという。
サンユー技研は型締め力3500tまでの大型ダイカスト金型を手掛ける。売上高は約20億円。外注先の確保に困っており、内製能力の向上によるコストダウンを模索していた。協業先を探すオーム技研と、内製能力を高めたいサンユー技研の狙いが合致した。
梅本大輔社長は「オーム技研が持つ機械の大半が償却済み。自社で複数の大型の加工機を投資するよりもコストを抑えることができる」という。
また、関東の製造拠点としても活用し、関東以北の顧客サービスの向上につなげる。
サンユー技研は23年に鋼材販売や部品加工を手掛ける坂忠鋼材商会(大阪府東大阪市)を買収。部品製作や防衛関連の事業を拡大させてきた。昨年11月には東京ベル製作所(東京都荒川区)を買収し、自転車のベルや熊よけの鈴などコンシューマー向けのビジネスにも参入している。今回の買収により、グループ全体の売上高は26億円になる。
梅本社長は「国内だけでは、ダイカスト金型の売上を伸ばすには限界がある。今後も製造業を中心に案件があれば積極的にM&Aを検討していきたい」とし、まずは30年に売上高35億円を目指す。
金型しんぶん2025年8月10日号
関連記事
J‐MAXの2023年3月期 第2四半期の決算(連結)は、タイにおける活動制限緩和に伴う内需拡大により生産・販売ともに前年同期を上回ったものの、中国では半導体不足・上海ロックダウンなどにより大幅に減少。日本でも依然、生産…
DXや自動化事業強化 C&Gシステムズは、NTTデータエンジニアリングシステムズの金型向けCAD/CAM「Space-E」などを手掛ける製造ソリューション事業をグループ化すると発表した。両社の知見を活かし、AI活…
専用機メーカーの村谷機械製作所の半導体レーザを活用したAM装置は、0・3㎜幅の微細で極小な肉盛りが可能だ。 活用するのは独自開発したDED方式のAM装置「ALPION」。加工ヘッドの中心から粉末が照射され、周辺から6本の…
建設機械やトラックなどの熱間鍛造部品を手掛ける図南鍛工。鍛造10ラインを備え、最大200㎏の大物部品や深穴中空品など多様な鍛造製品を生産する。競争力の高いものづくりを実現するために金型も内製化。高性能な加工設備やMOLD…