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三菱電機 ワイヤ放電13年ぶり刷新
AIで誰でも高品位加工
三菱電機は13年ぶりに、全面刷新したワイヤ放電加工機「MGシリーズ」を発売した。独自のAI(人工知能)を搭載し、技能者でなくても高品位な加工ができる機能を盛り込んだ。遠隔監視によるメンテナンスの簡素化や省エネ性能も高めた。価格はサイズや性能で異なるが、1980万円~2650万円(税抜き)。
2013年に発売した基幹機種「MVシリーズ」の後継機。独自のAI技術「Maisart(マイサート)」を搭載し、熟練技能者の加工ノウハウを再現できる機能を実装した。「マイサートノズル離れ制御」は、板厚やノズル離れが変化しても細かい加工条件の調整が不要になる。対象のワーク材質に超硬、銅、アルミを追加し、対応する板厚も拡充した。従来機種で作成したプログラムでもマイサートに対応できる加工条件に自動変換できるなどの機能も追加した。

ワイヤの搬送ユニットでは、ワイヤ線の巻くせを取り除くアニール制御などにより、自動結線率を改善。メンテナンス回数を約6分の1に減らしても安定的な稼働を可能にした。
AIが稼働状況やアラームをチェックし、トラブル時にスムーズに復旧できる「見守りサービス」を導入したほか、加工機やフィルタの状態に合わせて、ポンプの出力を制御するなど、約30%の消費電力削減を実現した。
金型しんぶん2025年9月10日号
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