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ナカムラマジック、アモルファス合金を使ったステータコアを量産できる金型開発

外径Φ100mmのステータコアを一体加工、連続生産100万ショットを実現

プレス金型から加工までを手掛けるナカムラマジック(長野県上伊那郡、0265・79・3880)は、アモルファス(非晶質)合金を使用した外径Φ100mmのステータコアを一体加工で量産できる金型を開発。硬度約900HV、板厚25μmで、連続生産100万ショットを実現した。

アモルファス合金は鉄損が少なく高効率のため、モーターの性能向上に貢献するが、非常に硬く、プレス加工での量産が難しい。電磁鋼板と比較し材料が薄いため、10倍程度多く打ち抜く必要があり、高いクリアランス精度も要求される。

「当社が持つ独自の『刃物の仕上げ方法』により、丸や四角などの単純形状でなく、異形状でも1~2μm単位で均一なクリアランスを実現できた」(荒井和人取締役)。また、刃物の仕上げ方法は金型の耐久性向上にも寄与しているという。

同社は中小企業庁の成長型中小企業等研究開発支援事業(Go‐Tech事業)を活用し、今回の技術を開発。大阪大学、名古屋工業大学、長野県産業振興機構、長野県工業技術総合センター、プロテリアル、林工業所と連携し実現に至った。

「以前からアモルファス合金を手掛けていたが、10mm角サイズまでしか対応できず、ショット数も50~60万回が限度だった。外径Φ100mmのサイズで100万ショット打ち抜けるようになったのは大きな成果だ。今回開発した金型は自動車への採用を目指しているが、ドローンなどの高速回転が求められる領域にも展開できると考えている。更には、モーター市場全体も視野に入れている」(荒井取締役)。

開発の背景について荒井取締役は「今回開発したモーターの性能を向上するステータコアや独自工法で製造した高効率のヒートシンクなど、CO2削減、省エネルギー等、環境へ配慮した製品開発に注力しており、その一環として取り組んだ」と話す。

今後について「仕事が決まれば膨大な量を打ち抜く必要があるため、技術指導を含む金型提供、ライセンス契約などの事業展開を考えている。技術面では、積層した材料の打ち抜きや、さらに大きいサイズへの対応を進めたい」(荒井取締役)。

金型しんぶん2025年9月10日号

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