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東亜成型 『金型何でも屋』 のサービス開始
新規事業・アイデアなどサポート
自動車シートのウレタン発泡型やアルミ鋳造を手掛ける東亜成型(大阪市西淀川区、06・6474・5688)はこのほど、日本一相談しやすい金型屋を目指し、新規事業や新規製品の開発に取り組む企業の企画・アイデア出しからサポートし、金型製作を請け負う『金型何でも屋』を開始した。昨今、大手メーカーやスタートアップ企業など新たな事業の立ち上げに取り組む企業が増えており、自社製品の開発や金型製作の実績を活かし、事業の立ち上げや商品の企画・開発に悩む企業をサポートしていく。
同社はこれまで『型破りな考えも、型にはめる。』を企業テーマに、アウトドアやパーティー向けの調理器具「グリルQ」や、ビール好きと筋トレを組み合わせたユニーク商品「マッスルジョッキ」など商品化した実績を持ち、マッスルジョッキは大阪市ふるさと納税返礼品に認定された。そのため、同社には様々な企業から新規事業に関する相談が寄せられ、「マッスルジョッキはどう考えたのか、どうアイデアを出せばよいのかなど困っている企業が多く存在し、何かサポートできないかと考えていた」と浦竹重行社長。

『金型何でも屋』のサポート内容は新規事業の立ち上げやBtoC向けの商材を検討したい企業に、「アイデアや事業構想のヒアリング」を行い、「アイデア出し・企画作り」まで無料でサポートするもので、事業構想やどのような商品を企画・開発するか、どのように販売するかなど悩む企業にアイデア出しも含め一緒に構想を練り上げる。
さらに、具体化した商品をどこで試作・製作したら良いかなど製作に関する課題も、金型メーカーとしての実績に加え、マシニングセンタや3Dプリンタ、レーザー加工機といった豊富な設備を活かし、試作・金型製作など製品化支援も行う。「金型製作を主とする当社において、新規事業の企画・開発から携われることは大きい。年間10件ほどを目標に取り組む」。
金型業界も直近の課題は新規開拓で、どのように営業活動を行うかが課題の1つという。「顧客のアイデア・企画作りから伴走支援を図ることで、主力の金型事業の受注に結び付けたい」と浦竹社長は意気込む。今後は製品化支援サポートの充実に向けて、同社では出来ない加工や熱処理などモノづくりのネットワーク構築を進める。
金型しんぶん2025年11月10日号
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