生産性の向上、人手不足への対応、人を介さないことによる品質向上—。目的や狙いは様々だが、金型メーカーにとって自動化は待ったなしだ。しかし、自動化には様々な変化が伴う。機械設備の内容もこれまでとは異なるし、自動化を進めるた…
Sun Ai スモールスタートで自動化を促進 【特集:放電加工〜最新技術はこう使え〜】
電極・ワーク外段取り器プリセッター、1台で複数加工機に対応
昨今、国内の製造業は慢性的な人手不足に陥り、生産現場の自動化・省人化が不可欠になっている。しかし、高額な設備投資が課題となり、自動化が進んでいないのが現状だ。
マグネットチャックや電極ホルダー、電極プリセッターなどを手掛けるSun Ai(旧サンアイ精機)は少額な投資でも自動化の促進につながる画期的な電極・ワーク外段取り器プリセッター「SEP‐02A(B)」を開発。ATCが付いていない放電加工機などの古い設備でも加工している間にワーク及び電極の調整を外段取りで行い、次加工へスムーズに移行することで現場の生産性向上を実現。同社のユニバーサル電極ホルダーやパレット式マグネットチャックなども併用すれば、電極やワークの位置決めもより効率化を図れる。菊地晋也社長は「ATCやパレットチェンジャーもない、でも能率化したいというニーズに応えるには外段取りを上手に活用すること。機上の調整時間もなく、稼働率向上につながる」と強調。最新設備がなくても外段取りの活用で20%効率化した事例もあり、プリセッター1台で加工機4~5台対応も可能で、スモールスタートからの自動化促進に貢献できる。


また、ワークパートナー(オートワークチェンジャー)やEROWAロボットを活用すれば、電極・ワークのプリセット(調整)を外段取りで行い、オートワークチャンジャーやEROWAロボットにセットすることで加工からワーク回収まで自動化を図ることができ、需要が高まる多品種小ロット生産にも対応できる。回収後に測定を行うが、EROWAロボットで補正データを測定し加工機に反映させると、自動化率も高まる。菊地社長は「無理な投資計画より、2~3年で投資分を回収できるスモールスタートで始める方が設備の立ち上げも早く、環境の変化にも対応しやすい」とし、人手不足が加速した現在、引き合いも上々のようだ。
金型しんぶん2025年12月10日号
関連記事
前号では、日本金型工業厚生年金基金の制度移行に伴い、年金を退職金化することで得られるメリットなどを紹介した。では、そうした場合に加入者にはどの程度の負担や効果があるのか。より分かりやすく解説するために、モデルケースをも…
工程短縮、精度安定に利点 超高張力鋼板やガラス繊維など成形材料が高度化していることから、HRC60を超える焼入れ鋼や超硬材を使うなど金型の高硬度化が進んでいる。こうしたニーズに合わせて、高硬度材料を効率よく高精度に加工…
今回の“コロナ禍”で見えてきたのは、変化の必要性だ。受注や生産活動が制限される中、デデジタル化やITツールの活用など以前から指摘されていた課題が改めて浮き彫りになった。都内のある金型メーカーは、「変革の契機となるのは間違…
常に新たなことへ挑戦 測定受託サービスや医療部品、光コネクタ部品などの金型設計・製作、成形を手掛けるプロニクスは、短納期・自動化で事業成長を目指す。昨年11月、ベトナムに切削部品の加工を行う部品工場を立ち上げた。またホー…


