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REALIZE 精密ダイセットを外販

角ポストで精度・剛性高く、半導体などニーズに応え

半導体、車載用電子部品、医療機器製造装置、搬送用ロボットを手掛けるREALIZE(大分県大分市、097・544・1001)は、精密金型向け「角ポストダイセット」を発売した。角型ガイドポストを採用し、従来の丸型に比べ高剛性化を実現。プレス加工時の振動を大幅に抑制し、超精密加工の実現につなげる。自社製造装置向けに開発してきたダイセットの外販に乗り出した。

角ポストダイセット(左)は角ガイドポスト(右)を採用し高剛性を実現した

同製品は角型ポストとニードルローラ(リテーナ保持)、ブッシュで構成。ブッシュ内側の4面に板バネを配置し、ニードルローラを支持する。ニードルローラの安定した転動を実現する新構造のリテーナを採用(特許出願中)。各部には摩耗を抑制する特殊表面処理を施した。

丸型ポストはポストとブッシュがボールベアリングで点接触するのに対し、角型はニードルローラによる線接触構造。接触面積が広く、摺動時の振動を丸形と比べXY方向約5分の1、Z方向数十分の1に低減。ニードルローラのたわみも10分の1に抑えた。

ポスト、ニードルローラ、ブッシュが4面で支持し合うため剛性が高く、長期にわたり精度を維持する。既存ユーザーでは消耗部品のリテーナ交換のみで使用を継続しているという。内蔵スプリングはポストに接触しない構造で、摩耗粉の発生も最小限に抑え、クリーン環境にも対応する。

同社は約30年前に角型ポスト式ダイセットを独自開発し、半導体や車載電子部品向け装置の厳しい精度要求に応えてきた。装置導入企業から単体販売の要望が増えたことを受け、「角ポストダイセット」としての受注を今年2月に開始した。

生産体制強化のため大分市に新たに工場を取得し、4月にも量産を開始する。公式ウェブサイトでは材料やサイズ、表面処理を指定し見積もり依頼が可能。

企画開発室の中野英樹氏は「狭ピッチコネクタやリードフレームなど超精密プレス分野で培った技術力が強み。精密プレスの新たな標準に育て、数年後には年間1000台規模へ成長させたい」と意欲を示す。

金型しんぶん2026年3月10日号

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