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旭ダイヤモンド工業 25枚刃エンドミル投入

PCD×小径×多刃で生産性向上

旭ダイヤモンド工業は、小径PCD(多結晶ダイヤモンド)工具の提案を強化している。高い摩耗性を誇るPCDに同社の技術力を掛け合わせ、小径加工の生産性向上を提案する。標準品に加え、ユーザー仕様に応えるオーダーメイド体制で、小径加工におけるユーザーニーズに広く応える。

「PCD Multi Edges」は刃先にPCDを採用したエンドミルで、工具径は標準でφ1・2・3㎜を展開する。小径ながら刃数の多さが特長で、φ3に対し最大で25枚刃(刃長1・8㎜)を実現。加工中の負荷を分散することで高能率なミーリング加工を行う。

PCD Multi Edges(上からφ1,φ2,φ3)

同じくPCD工具のラインアップとして、小径ドリル「Micro PCD Drill」も販売する。工具径はφ0・3〜1・5㎜までに対応。チッピングによる加工不良のリスクを抑え、高い工具寿命を誇り、ワークの品質に直結する微細な穴加工でも精度の安定を図る。

同社が行ったテスト加工によると、炭化ケイ素(SiC)に対し、一般的なダイヤモンドコーティングドリルの約5倍の寿命を示し、300回の穴加工でも不良が確認されなかった。

Micro PCD Drill(左からφ0.6,φ0.3,φ0.45)

同社生産技術部の中森 俊貴課長によると、近年では精密金型部品での引き合いが増加しているという。また、今回の製品は石英ガラスやセラミックスが使われる半導体分野へも提案している。

0・01㎜単位のオーダーメイド対応に強み

同社はユーザーの要望に応じて一品一様のオーダーメイド体制を整えており、工具径は0・01㎜単位で製作可能だ。微細加工を扱う現場では加工条件によって最適な工具の形状が異なるため、現場の課題に向き合った提案を行い、ユーザーに最適な仕様を提供する。

「PCD Multi Edges」は「メカトロテックジャパン2025」で初披露され、来場者の反応も上々だったという。「独自のノウハウを活かした高い技術力と柔軟性が強み」(中森課長)として、微細加工における生産性向上を推し進めていく。

金型しんぶん2026年3月10日号

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