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ナガセインテグレックス 新藤良太新社長インタビュー
とんでもない良い会社に
超精密のナガセインテグレックス(岐阜県関市)で画期的なイグタープ(IGTARP)デザインの導入など開発部門を率いてきた新藤良太常務が、昨年10月、代表取締役社長COOに就任した。長瀬幸泰社長は、代表権のある会長CEOに就いた。長瀬会長は営業や対外的業務を、新藤社長は研究開発と製造分野を所管する。新藤社長に取り組みを聞いた。

どんな会社を目指すか。
“とんでもない良い会社”にしたい。お客様に感動して頂き、社員の物心の満足度を上げていきたい。そのために必要な投資は惜しまない。2年後を目途に事務棟を建設するのもその一環だ。
具体的テーマは。
圧倒的な技術的差別化と製造力強化だ。
まず、責任ある積極開発。将来利益に貢献できる新機種開発と、将来を担う人材の育成。静圧技術など、他社に真似できない技術的優位性を追求し続ける。
同時に、製造現場の効率化・生産性向上。開発・製造・営業の人材交流も駆使しながら、全体最適の生産体制を目指す。自ら考え自発的に改善を進める躍動的な製造現場だ。
イグタープデザインは。
静剛性向上と動剛性向上は本来相反するものだが、小さく・軽くしながら超精密を実現した。小さい機械で超精密加工ができていても、大型化すると振動や温度変化の影響を受けやすく、同じ設計思想ではできない。ガウディ建築のサグラダ・ファミリアを見た長瀬会長(当時社長)の「高い構造強度があり参考になるのでは」という言葉から「重くするのでなく、力方向を最適化することで剛性を高められる」ことに気づいた。構造解析を繰り返し、不要部分を削ぎ落して、機能に見合った理想的な機械設計を追求し、2018年に初号機を発表した。カテナリー曲線を模した曲線が60カ所ほど採用された製品もある。
以後、数人ずつ定期的にスペイン視察に派遣しており、見てきた曲線を採用したことで、より軽量化・性能向上に繋がった例も。因みに「イグタープ」の名付け親は長瀬会長だ。
人材育成は。
1機種を完成度高く開発すると設計者が育つ。開発機種の設計主担当に若手を指名して、製品化まで完結させるシステムにした。レベルアップと自信に繋がる。機械裏には、その設計主担当者の名前を刻む。モチベーションに繋がっていると思う。「自分にやらせてほしい」と来る社員が増えた。特許や意匠の申請も増えた。JIMTOF2026にもイグタープデザインの新機種を出展する。
金型しんぶん2026年4月10日号
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