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新栄HD 8月に経営者育成塾を開講
人を動かすリーダーを育てる
プレス加工・金型製作を手掛ける新栄ホールディングス(東京都中央区、中村新一社長、以下「新栄HD)は、経営者育成塾(中村塾)を8月から開講する。答えのない問いに向き合い、自分で考える能力を伸ばすことで、人を動かすリーダーを育てるのが目的だ。
中村社長は経営能力について、定量・定型・定性の3つを定義する。中村塾で特に教えたいのが定性的な能力だという。「決算書から会社の課題を分析し、解決するための仕組みを考えるといった能力は定量・定型の領域だ。しかし、この2つの能力が優れているだけでは、人を動かすことはできない」(中村社長)。

優れた戦略や仕組みを作ったとしても、実行できなければ、絵にかいた餅となる。実行する上で、重要となるのが従業員のモチベーションを上げ、目標に向かわせることだ。そこで、必要になるのが定性的な能力だと中村社長は考える。「わくわくしたり、未来を感じたりすることを発信することで、人はついてくる。また、個々に合った最適なコミュニケーションを取ることで、従業員は自発的に動く。このような数値化できない定性的な能力が経営者に一番必要だが、教えてくれる場所がない。そのため、自分で塾を開くことにした」。
中村社長は父親から引き継いだプレス加工メーカー新栄工業で、社長を務めていた。2019年、金型の内製化を進めるため、金型メーカーのアポロ工業を買収。22年には、電子部品や医療機器などの精密プレス加工を得意とする飯能精密工業も買収した。M&Aを通じ、中村社長が苦労したことや、どのように課題解決したかなどの実体験を基に、リーダーとして必要な能力を身に着けるためのカリキュラムを用意する。
中村塾は新栄HD本社で、毎月1回開催する予定。中村社長は「業種は問わず、後継者や経営に悩んでいる人などを募集している。ニーズが多ければ、今後も継続していきたい」と話した。
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