金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

DECEMBER

25

新聞購読のお申込み

イイダモールド 樹脂製梱包装置を開発

輸送コストを大幅削減

ファストキャリー

 樹脂射出成形用金型などを手掛けるイイダモールド(茨城県筑西市、0296-22-7256)はこのほど、金型などの重量物を輸送する新しい梱包装置「ファストキャリー」を自社で開発し、発売した。木枠が不要となり、コストの大幅な削減と環境負荷の軽減を実現する。

 樹脂製の上パーツと台座プレートで金型などの重量物を挟み、ポリプロピレン(PP)バンドで締めることで梱包する。本体重量は1.9㎏。これまでの木枠に比べ、梱包重量を大幅に軽減できる。また、専門業者に依頼する必要がないため、梱包費用も3分の1ほどに削減できる。

 木枠は再利用ができず、廃棄処分にも手間がかかるのが課題だった。「『ファストキャリー』はリユースが可能。しかも軽量のため、輸送時のCO2排出量も削減でき、トータルで環境負荷軽減に貢献できる」(飯田秀夫社長)。

 耐荷重は500㎏。台座プレート(幅390㎜、奥行490㎜)は、10㎜ピッチで切断でき、梱包物のサイズによって調節することができる。

 同社は今年、同製品が評価され、茨城県の「令和2年度地球にやさしい企業表彰(環境プロジェクト部門)」を受賞した。

金型新聞 2021年3月10日

関連記事

MOLDINO 立壁・底面仕上げの修正を削減

8枚刃エンドミル MOLDINO(東京都墨田区、03-6890-5101)はこのほど、立壁/底面仕上げ用 8枚刃エンドミル「ER(S)8WB‐ATH」を発売した。金型の立壁・底面仕上げ加工の修正を削減し、加工の省人化を実…

レーザパンチングで金属箔に連続穴あけ ワイヤード【金型テクノラボ】

自動車の電動化などによって、金属箔、樹脂フィルムへの穴あけ加工のニーズが増している。今後、量産化を実現していくためには、より高速に加工できる技術が求められている。レーザ開発ベンチャー企業のワイヤードは、金型レスによる金属…

ユニテック・ジャパン 2段階の超低圧ブラスト

金属表面処理装置「ユニフィニッシュ」 産業機械輸入商社であるユニテック・ジャパン(大阪府池田市、072-754-5757)はSablux社製(スイス)の金属表面処理装置「ユニフィニッシュ」の販売を強化し、切削や研削加工し…

【Breakthrough!】生産管理システム

機械の性能を最大限発揮させ、生産性を向上させるには、非稼働時間をいかに減らすかが重要になる。その肝となるのが、人や機械の稼働を最適化し、生産性の高い工程を組むことができる生産管理システムだ。近年は、工場全体や海外など複数…

データ・デザイン メタデータ活用によるデータ管理の効率化

金型は大量生産の治具から個別少量生産へとシフトしたことで、高品質な「個の量産」技術が求められている。そこで必要になるのが膨大に増えるデータの適切な管理や共有。本稿では新たなデータ連動テクノロジー「メタデータ」を活用し、製…

トピックス

関連サイト