金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

DECEMBER

15

新聞購読のお申込み

キタムラ機械 開発拠点を新設

5Gで機械を遠隔制御

NTTドコモと共同開発

キタムラ機械(富山県高岡市、北村彰浩社長、0766-63-1100)はこのほど、NTTドコモと共同で、第5世代通信(5G)を活用し、遠隔で自動運転ができる工作機械を共同で開発すると発表した。本社工場内に5Gエリア化した開発拠点を新設し、23年4月の実用化を目指す。

キタムラ機械は2018年、機械側で3次元の設計データを読み込むことで、専用の加工プログラムが不要な「Auto‐Part‐Producer」を発表。しかし、工作機械に高性能な処理装置が必要で、機械側での作業が必要だった。

NTTドコモと共同で開発を進める「Auto‐Part‐Producer5G」は、3次元の設計データの処理をクラウドで行う。5Gを活用し、そのデータをリアルタイムで機械に転送することで、遠隔での操作や複数の機械の制御を可能にする。機械に高価な処理機能が不要なため、3割程度安価で提供できるという。今後様々な技術検証を行い、23年4月に実用化を目指す。

今回の共同開発にあたり3月に、高岡本社工場内に、5Gエリア化した「キタムラ・イノベーション・ファクトリー」を新設。「Auto‐Part‐Producer5G」だけでなく、スマートグラスを活用し、工作機械の保守点検を効率化するなど、工作機械分野のデジタルトランスフォーメーション(DX)を共同で進める。

金型新聞 2021年4月10日

関連記事

イスカルジャパン °90肩削りフェースミルを販売開始

高効率加工と高い経済性 イスカルジャパン(大阪府豊中市、06-6835-5471)はこのほど、90度肩削りフェースミル「NEODO(ネオドゥー)」の販売を開始した。高い剛性を持ち、高能率加工を可能にする一方、経済性も高め…

【ウェブ限定】大型ワイヤ放電加工機―ソディック

【ウェブ限定】大型ワイヤ放電加工機―ソディック

高速、高精度な機能充実 SodickIoTも標準対応に  ソディックは大型金型向けのワイヤ放電加工機「AL800G」を発売し好評を得ている。スマートフォンなど精密金型で好評を得ている高速・高精度な「ALシリーズ」を大型の…

LeapMind 外観検査に特化したAIの提供開始

専門知識なくても導入可能 人工知能(AI)開発のLeapMind(リープマインド、東京都渋谷区、03-6696-6267)はこのほど、外観検査で活用できる異常検知のディープラーニングモデルを開発し、提供を開始した。正常デ…

イイダモールド 樹脂製梱包装置を開発

輸送コストを大幅削減  樹脂射出成形用金型などを手掛けるイイダモールド(茨城県筑西市、0296-22-7256)はこのほど、金型などの重量物を輸送する新しい梱包装置「ファストキャリー」を自社で開発し、発売した。木枠が不要…

大同特殊鋼 超大型ダイカスト金型用鋼の販売開始

ギガキャストに対応 大同特殊鋼はこのほど、ギガキャストに対応した熱間金型用鋼「DHA‐GIGA」の販売を開始した。超大型のダイカスト金型に求められる焼入性を飛躍的に向上。従来の金型用鋼に比べ、使用中の割れを抑制できる。こ…

トピックス

関連サイト