端子や太陽光発電関連機器を手掛ける木谷電器(大阪府枚方市、072・855・1492)は、取引先の要望をヒントに新たなプレス金型の研究開発に取り組む。時代のニーズに応えるプレス技術を開発し、未来を拓く新しい事業に発展させた…
【ひと】池上金型工業市場開発室・石川 雅也さん
プラモデル事業をプロデュースした

前職は旅行代理店の添乗員。ものづくりとは無縁の出身だが、持ち前のフットワークの軽さを生かし、近未来型お手伝いロボットのプラモデル「カデンナ」をプロデュースした。
プラモデル参入のきっかけは、計測のために購入した3Dスキャナーの有効活用。池上正信社長から「他にスキャナーを生かせる事業はないか」という命を受け、奔走した。紆余曲折の上たどり着いたのは、スキャナーとは直接関係のないプラモデルの製作だった。
ある造形作家のオリジナルデザインだったカデンナを著作権契約し、3Dモデル化。設計技術者などの協力で金型を製作し、社内にある施策成形機でプラモデルキットに仕上げた。
このフットワークの軽さや調整力は「添乗員として年間100日も海外を飛び回った」という経
験も大きい。もっとも自身も「新しいことに挑戦することが楽しいし、苦にならない」という。
参入して感じたのが、趣味に生きる人の「熱量の高さ」だ。「日々の生活を節約してでも、フィギアを買いたいという人の熱はすごい」。うれしいのは「こうした購入者から直接『ありがとう』と言われること」だという。
今はプラモデル事業を軌道に乗せるための実証中。しかし、すでにビジネスベースに乗せるだけでなく既存事業とのシナジーも描いているという。
金型新聞 2021年11月10日
関連記事
金型向けのCAD/CAMから生産管理システムまでを手掛けるC&Gシステムズ。2021年に「研究開発部門」を設けるなどソフトウェアの開発体制を強化している。そこではAI(人工知能)の活用や、形状認識による設計支援な…
トヨタ自動車は昨年、2026年に投入を予定している次世代EVの生産工場にギガキャストを取り入れると発表した。従来数十点の板金部品で作っていたものをアルミダイカストで一体成形することで、部品点数を大幅に削減し、生産工程を半…
順送り金型やプレス加工を手掛ける伊藤製作所は本社近くにテクニカルセンタを設立し、金型部門を集約することで、本社工場などにプレス機械を増設し、需要が高まっているプレス部品の増産体制を整える。さらに、CAEや3D形状測定機、…
勝負は中身だ 他社よりも一歩先へ 好循環生まれる体制を 〜技術開発の必要性〜 1939年生まれ、滋賀県出身。立命館大学法学部卒、61年に大垣市内にある会社に就職したのち、68年に同社(大垣精工)を創業。超精密プレス金型…


