金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JULY

03

新聞購読のお申込み

聖徳ゼロテック 本社に金型の新工場

恒温で精密金型を追求

9月にも本格稼働

電子部品などのプレス金型を手掛ける聖徳ゼロテック(佐賀県佐賀市、0952-29-6828)は、本社敷地内に金型工場を新設する。室内を恒温に保ち、EV向け部品などの精密金型製作に適した環境を整える。9月にも本格稼働する。 

新工場は、本社敷地内(総敷地面積3305㎡)の北側のスペースに建設する。建屋面積727㎡の1階建てで、その半分のエリアを恒温室にする。ここに本社敷地内にある金型工場や分散する加工工場を集約する。

聖徳ゼロテックが強みとするのは、弱電向け薄板端子や強電用厚板バスバー、スチール、非鉄と幅広い分野の部品・素材に対応できること。創業から培った技術により電子部品や車載電装部品の金型とそのプレス加工も手掛ける。

新工場は、この技術力を生かし、EV部品や電子部品などの金型の精度をさらに追及するのが目的。「EV関連向けなどの仕事が増えており、精密に作れる技術を磨き、その需要を開拓したい」(古賀忠輔社長)。

現金型工場は1975年の創業時に開設したもので、今は手狭になり新たな設備導入が難しかった。そのため増設してきた切削や放電、研削などの加工工場が敷地内に点在していた。

新工場は、これまで点在していた金型製作の各工程を一つに集約することで金型の生産効率向上にもつなげる。また老朽化していた建物を新たにすることで社員が働きやすい環境に一新する。

金型新聞 WEB限定

関連記事

デジタル活用で生産量を2~3倍に向上 鈴木工業【特集:利益を生むDX】

DXの本質は利益を生み出すことにある。以降では、DXによって「売上げを上げて利益を生み出す」方法と「コストを下げて利益を生み出す」企業のそれぞれの取り組みを取材した。 CAEの活用、データ作成の効率化 自動車用プレス金型…

キヤノンモールド 新工場が竣工

生産性1.5倍に 7月から本格稼働 キヤノンモールド(茨城県笠間市、0296-77-8171)が建設を進めていた「本社・友部事業所」が4月に竣工した。同市内に分散していた6工場を集約し、生産効率を高める。7月には本格稼働…

J-MAX 連結では増収増益 22年4-9月期決算

J‐MAXの2023年3月期 第2四半期の決算(連結)は、タイにおける活動制限緩和に伴う内需拡大により生産・販売ともに前年同期を上回ったものの、中国では半導体不足・上海ロックダウンなどにより大幅に減少。日本でも依然、生産…

日立金属 国内の工具鋼需要が増加 22年3月期

日立金属(東京都江東区、0120-603-303)が発表した2022年3月期決算の売上高は、23%増の9427億円となった。工具鋼や産機材などの特殊鋼製品事業は20%増の2618億円。工具鋼は国内、海外向けともに需要が増…

自律し、考える人材を【特集:自動車メーカーの金型づくり】

自動化と人材育成—。自動車産業に関わらず、あらゆる製造現場において共通の課題となっている。人手不足は深刻化しており、課題解消に自動化、省力化は欠かせない。いかに若手に技能を伝承していくかも喫緊の課題となっている。一方で、…

関連サイト