金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

MAY

25

新聞購読のお申込み

黒田精工 モータコア金型を強化 合弁会社設立、工場増設

黒田精工(川崎市幸区、044-555-3800)がモータコア用金型などを手掛ける金型事業の強化に乗り出した。10月に伊藤忠丸紅鉄鋼グループと合弁でモータコア製造会社を設立すると発表。設立時期は2023年1月を予定。また、23年11月には長野工場に新棟を建設する。大型プレス機などを設備し、生産能力を約1.5~2倍に引き上げる。自動車の電動化によって、急速に増加する需要に対応し、事業拡大を目指す。

世界で拡大する需要に対応

左から紅忠コイルセンター関東 島田社長、伊藤忠丸紅鉄鋼 塔下社長、黒田精工 黒田社長

新たに設立する合弁会社の社名は「紅忠黒田ラミネーション」。黒田精工が20%、伊藤忠丸紅鉄鋼(東京都中央区)が51%、紅忠コイルセンター関東(埼玉県富士見市)が29%出資。出資金額は明らかにしていない。

黒田精工が持つモータコア製造技術や金型技術と、伊藤忠丸紅鉄鋼グループが持つコイルセンターとプレス量産ノウハウを集約し、電動車(xEV)駆動用モータコアを量産していく。茨城県那珂市に本社を構え、23年4月の稼働開始を目指す。

黒田精工は14年にイタリアのユーログループと提携し、モータコア用金型や独自の型内積層技術などを供給してきた。現在、欧米や中国など海外メーカーを中心に採用が進んでいる。その一方で、ユーログループの製造拠点がない日本や東南アジアといった国・地域の需要には対応できないという課題があった。

世界的に環境意識が高まる中、欧米、中国だけでなく日本の自動車メーカーでも電動化が加速。モータコアの引き合いや受注が増えているという。合弁会社を設立し、生産能力を強化することで、こうした需要にも対応でき、グローバルでの展開が可能になる。

また、黒田精工は自社の生産能力も強化。モータコア用金型やモータコアそのものを製造する長野工場(長野県池田町)に16億5000万円を投じ、新棟2棟を建設。圧力300tの大型プレス機や加工装置などを導入し、生産能力を現状の約1.5~2倍に引き上げる。また、金型製造設備の増強も予定している。

同社の金型事業は、22年4‐9月期の売上高が前年同期比72.0%増の44億3400万円と大幅に伸長。今後もモータコアの旺盛な需要を背景に業績拡大が見込まれる。金型事業部では25年までの中期経営計画で売上高100億円を目標にしていたが、前倒しで達成できる見通し。石井克則常務は「さらなる設備投資や人員増強も計画していく」としている。

金型新聞 2022年12月10日

関連記事

Ring 分野や地域超えて拡大【金型の底力】

金型技術を原動力に Ringは、金属の板をプレスし樹脂を一体化するインサート成形品や、複数の部品からなる組立製品を手掛ける。生産拠点も国内・海外とグローバルに展開している。事業拡大のコアとなっているのが金型技術だ。時代の…

米谷製作所 メガキャスト向け超大物金型に挑む【特集:自動車金型の未来】

企業連携で金型技術確立へ EVシフトによって、需要減少が見込まれる内燃機関(ICE)部品の金型。シリンダヘッドやシリンダブロックなどのダイカスト金型を手掛ける米谷製作所はその影響を受ける1社だ。米谷強社長は「今後、内燃機…

テクノア 第1回ものづくり大喜利グランプリ大賞を発表

生産管理システムなどを手掛けるテクノア(岐阜県岐阜市、058-273-1445)は同社HP上で『オチを決めるのは君だ!第1回ものづくり大喜利グランプリ』を開催し、大賞、見ル野栄司賞、テクノア特別賞、優秀賞、SNS賞の受賞…

NTTデータザムテクノロジーズ 大阪に3Dプリンタの開発拠点を設立

金属や樹脂などプリンタ17台 NTTデータザムテクノロジーズ(XAM、東京都品川区、03-6433-0577)はこのほど、大阪市西淀川区に3Dプリンタの研究開発拠点「デジタルマニュファクチャリングセンター(DMC)」を開…

テクノア おかやまIT経営力大賞特別賞を受賞

生産管理システムを手掛けるテクノア(岐阜県岐阜市、058-273-1445)は令和3年度「おかやまIT経営力大賞」(主催:おかやまIT経営力大賞実行委員会)で、優秀賞を受賞したユーザーへのシステム提供とサポートに尽力した…

関連サイト