車の電動化はチャンス 「先代から金型があれば、どこでも生産できる。だからこそ、金型技術が最も重要な要素になる」と話す近藤章夫専務。同社は二輪・四輪向けプレス金型及びプレス加工で、主にエンジンやミッションなど内燃機関の部品…
精工技研 中期経営計画 27年3月期に売上250億円
生産能力を増強
精工技研(千葉県松戸市、047-311-5111)は5月17日、2027年3月期を最終年度とする5カ年の中期経営計画を発表した。27年3月期に売上高250億円(22年3月期比54.4%増)を目指すと発表した。需要拡大が見込まれるNEV(新エネルギー車)や、データセンタ、5G関連の市場開拓や製品開発に注力する。
数値目標は売上高250億円、営業利益25億円。セグメント別の売上高では車載向け成形品や金型などを手掛ける精機部門が115億円、光通信用部品や製造機器・装置などを手掛ける光製品部門は135億円を目指す。
精機部門では車載や医療、情報通信の市場を開拓する。環境に配慮した構造の金型の開発や、工場スペース拡張による生産能力の増強などに取り組む。
一方、光製品部門は、光コネクタやフェレールなどの光部品ではデータセンタや5G関連の顧客を開拓し、レンズ関連では内視鏡向け超小型レンズや車載向けなどの用途開拓に取り組む。中国・大連に新設した工場での生産能力増強や第三国への生産拠点開設なども検討する。
また、「サステナビリティ推進室」を新設。温室効果ガスの削減やリサイクル樹脂の活用などに取り組む。26年度に温室効果ガス自社排出量を20年度比17%削減することを目指す。
同日発表された22年3月期決算の売上高は161億円だった。セグメント別では、精機部門は84億円、光製品部門は77億円となった。23年3月期の売上高は13.7%増の184億円と予想する。精機部門では自動車関連の需要が増加し、光製品部門では5Gや車載関連で好調さが継続するとみている。
金型新聞 2022年6月9日
関連記事
常に新たなことへ挑戦 測定受託サービスや医療部品、光コネクタ部品などの金型設計・製作、成形を手掛けるプロニクスは、短納期・自動化で事業成長を目指す。昨年11月、ベトナムに切削部品の加工を行う部品工場を立ち上げた。またホー…
金型材で困りごとは? 11月まで 大同特殊鋼は8月から日本全国の金型メーカーらを対象としたアンケート調査を実施する。金型材の使用状況や、困りごとなどをヒアリングし、材料開発につなげる。 本紙発刊の「金型工場名鑑」のデータ…
DMG森精機は電力需要の変動や燃料問題に西遊されない長期にわたる安定電源の確保に向けてグローバルで太陽光発電システムの導入を進める。グループ最大拠点の伊賀事業所(三重県伊賀市)では第2期分約5200kWの発電を開始し、2…
福岡2工場の設計・製造を集約 電子部品や自動車部品を手掛けるI‐PEX(京都市伏見区、075-611-7155)は、技術部門の中核拠点I‐PEXキャンパス(福岡県小郡市)に金型棟を新設する。福岡県の2工場の金型開発と製…